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音楽

2020年4月23日 (木)

浅田直氏のギター演奏にしびれた

過去ログで宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にカンパネルラという名の人物が登場することを書いた。

カンパネルラというのは現在広くカンパネラと言われている。

wikipediaに、『ラ・カンパネラ』(La Campanella)は、フランツ・リストのピアノ曲、ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章のロンド『ラ・カンパネラ』の主題を編曲して書かれた。

とある。

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バイオリンの鬼才ニコロ・パガニーニが作曲した舞踊曲(ロンド)「ラ・カンパネラ」を聞いた、ピアノの超絶技巧の持ち主であったリストが、その主題を編曲し作ったのが同名のピアノ曲だった。

ラ・カンパネラはイタリア語で定冠詞を持つ「鐘」の意である。

つまりパガニーニは実在し特定できる鐘の音を聞いて曲を作ったのであろう。

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パガニーニの曲は、バイオリンの技巧が鼻につく、というよりも舞踊曲なのでバイオンを弾くパガニーニ自身を取り巻くようにして踊ることをねらって、あるいは彼はそういう場面を想定して作曲したのではなかろうか。

リストの曲はピアノの音の美しさをこれでもかとばかりに見せつけるものであるが、演者によって曲の趣(おもむき)は微妙に姿を変える。

小生が気に入っているのは、辻井伸行氏が奏(かな)でるラ・カンパネラである。

彼が奏でるピアノの音には一切の衒(てら、良く見せようという作為)いが無く一音一音が研ぎ澄まされていて、それを耳にすると、鐘が胸の奥深くで鳴り響くのを感じる。

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そして浅田直というフラメンコギター奏者がyou tubeで「ラ・カンパネラ」をギター用に編曲し自ら奏でているのを見つけた。

元の曲がピアノ独奏曲であるように1人でのギター演奏である。

彼のギターは日本人のギター職人(残念ながら思い出せない)によって作られたもので、音がぶれることなく決まって、しっかり出ている。

コメント欄を見ると彼の演奏は世界中で、ラ・カンパネラをギターで演奏しているという驚きと、その美しさを絶賛されながら聴取されている。

浅田氏は自ら演奏する曲を楽譜に落としその楽譜の販売とリサイタルで生計を立てているのだという。

(特に「inspiration」の独奏は抜群の出来で人気が高い)

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奏者の指で弦がこすれる音によってギター独特の手作り感のある音になっていて、しかもその曲は間違いなくあの超絶技巧のリストの「ラ・カンパネラ」なのである。

リストのピアノ曲「ラ・カンパネラ」はギターでは演奏不可能だろうと思われていたのに、がっつりとギター曲になっている。

ピアノ曲の持つ独特の雰囲気を少しも損なわずに、ギターの音でピアノが表現する景色を描き切っている。

浅田直という人は、リストの「ラ・カンパネラ」をギターで再現したばかりではなく、ギターの音の持つぬくもりを加えてしまったのだ。

「ラ・カンパネラ」がバイオリンの曲として作曲され、その主題がピアノ、そしてギターへとそれぞれの楽器の演奏の名手によって見事に編曲された。

浅田直氏のギター演奏にしびれた。

読者諸氏もぜひリンク先をクリックして聞いてみられることをお勧めする。

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