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学問・資格

2020年1月19日 (日)

ひふみ祝詞(のりと)

1986年に「いろは歌の謎」という本が出された。

この本の内容と関連するのが、江戸時代の人形浄瑠璃や歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」だ。

「仮名手本忠臣蔵」の名前だけでは、今となってはその内容を想像することすらできない。

仮名手本は以下のように書かれており、読み書きを学びたいと手習いに通う子供たちはこれを覚えさせられていた。

いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす

この歌の各行の末尾を縦に読むと「とかなくてしす(咎無くて死す)」つまり冤罪で死んだという意味になる。

これで「仮名手本忠臣蔵」が、冤罪で切腹させられた殿様の敵討ち「赤穂浪士の物語」だということが分かる。

ーー

つまり江戸時代、「仮名手本忠臣蔵」の観客であった庶民は、仮名手本の暗号については良く知っていたことになる。

「いろは歌の謎」の著者は、文中で仮名手本には、もう一つの暗号があることを解き明かしている。

そしてこの巧妙な歌を作ったのは、恐らく歌聖の柿本人麻呂であろうと著者はいうのである。

ーー

しかし、この仮名手本の書き方だと「いろは歌」がまるで意味のない文字の羅列にしか見えない。

それで仮名手本を七五調で書き直すと、

いろはにほへと ちりぬるを(色は匂へど散りぬるを)
わかよたれそ  つねならむ(我が世誰ぞ常ならむ)
うゐのおくやま けふこえて(有為の奥山今日越えて)
あさきゆめみし ゑひもせす(浅き夢みし酔ひもせす)

という「いろは歌」が出現する。

「ん」を加えると日本語の48音のすべてを重複なく使った、(空海が詠んだとされる程の)仏教の教えを説いた意味のある文章であることが分かる。

ーー

48音を重複なく使った歌は、ホツマツタヱでは、「アワの歌」として知られている。

それは五七調で書かれており以下のようなものだ。

あかはなま いきひにみうく
ふぬむえけ へねめおこほの

もとろそよ をてれせゑつる
すゆんちり しゐたらさやわ

前半がイザナギ、後半がイザナミによって詠まれたのだという。

お分かりのように前半から後半にかけて、5音づつ「ア行、イ行、ウ行、エ行、オ行」と順に並び、やがて逆に「オ行5音、エ行4音、ウ行4音、「ん」、イ行4音、ア行5音」ときれいに音が並んでいることが分かる。

しかも例えば「生き日(霊)に身受く」とか「辺ね女男子穂の元ろそよ」と読めるところがあり、全体として何らかの意味がありそうにも読める。

ーー

ホツマツタヱには一音一音が神であるとの記述がある。

つまり「アワの歌」は、あ(天)と、わ(地)の間にある神々を示しており、声に出して歌うことで、それら神々を覚える(体内に取り込む)ことになる。

ホツマツタヱには、この歌を声を出して歌うと、発音がよくなり、体の芯から健康になると記されている。

ーー

また日月神示には、「ひふみ祝詞(のりと)」という歌が記(しる)されている。

これも、「ん」を加えると日本語の48音を重複することなく使って書かれていることが分かる。

ただしこの歌は3,5,7音づつ読まれ続けてきたのだという。

七五三は魔よけの数で有り、子を持つ親は子供がその年になると、子の厄除けのために宮参りをする。

「ひふみ祝詞」は厄除けに使われていたのであろう。

ひふみ よいむなや こともちろらね 
しきる ゆゐつわぬ そをたはめくか
うおえ にさりへて のますあせゑほ れけ 

おそらく、私にはわからないが仮名手本と同様、何らかの暗号を含んでいるのだと思われる。

ということは、もとの歌には、いろは歌のように、何らかの意味があったのかもしれない。

ーー

このままでは全くの意味不明なので、仮名手本と同時代に作られたと仮定して、七五調に変えて最後に「ん」を加えてみると、

ひふみよいむな やこともち
ろらねしきるゆ ゐつわぬそ
をたはくめかう おえにさり
へてのますあせ ゑほれけん

なんとも意味があるような無いような不思議な気持ちにさせられる歌になる。

2019年12月22日 (日)

私(前田正晶)の「英語の勉強法」

ーー以下「頂門の一針 前田正晶コラム」より抜粋編集

(前田氏は86歳、長らく米国企業の重役を勤めておられた)

私がアメリカ人の世界に入ってからの「英語の勉強法」を記しておきたい。

その中では最も簡単なようで記憶力が必要なものが「彼らが言うのを聞いていて『なるほど、こう言いたい時にはこう言うのか』と感じ入った表現を覚えること」だった。

そして「その表現が使えるとおもった瞬間に記憶から引き出して利用する」と言うやり方をした。

これは換言すれば「nativespeakerたちの真似をすること」だったのである。

この方式を彼らは“to be mimic”というような表現をしていた。

ーー

思い当たるままに例文を上げておけば,「我が社もその域にまで達してみせる」は如何にも難しそうな響きだが、“We will be sure to get
there.”であって拍子抜けするくらいに易しい言葉だけで表現できてしまうのだった。

「その仕事を必ずやり遂げて見せます」という決意表明は“I’ll be sure to get the job done.”でいけるのだった。

その他にはこれまでに何度か採り上げたのが「世の中とはそういうものだ」は“That’s the way things happen.“で良いのであり、ここで重要な点は「日本語との発想の違い」に気づくことだろう。

ーー

次は読書である。

実際には良く本を読んでいう本部の秘書さんたちが推薦してくれる「今、こういう本がベストセラー的に売れているから読みなさい」を基にして買い入れ、飛行機に中などで読みまくっていた。

この方法が有効だったのは「小説には会話体が多いので、native speakerたちがその意志と意向をどういう言葉遣いで表現するかを知る上に大いに役に立ったし、日常的にも応用できた(真似をすると言う意味)点だった。

もう一つ例文を上げておくと“That’s more than we need.”があるが、「日本語ではどうなるか」をお考え願いたい。

ーー

そういう目的で読みまくった本にはJohn Grisham(ジョン・グリシャム)のThe Firm、The Pelican Brief, The Testament等々。

ビジネス関連の小説が多いArthur Hailey(アーサー・ヘイリー)ではほとんど全ての著作を読んだと思うので、幾つか例を挙げておけ、ばAirport、Wheels、The Money Changers、Energy等々があった。

他にもKen Folletも読んだが、特にOn Wings of Eaglesは凄い読み物だった。

他にはLee Iacoccaの自叙伝などは興奮を抑えながら読んだものだった。

ーー

勿論、出張中には辞書などを持ち歩いてはいないので、知らない言葉にぶつかった時には前後の文脈で察しをつけて理解して進んでいくと言う乱暴な読書の仕方で、手当たり次第に読みまくっていた。

特に飛行機に中では、ある程度読み進むと眠くなってくるので、休憩も出来るという有難味もあった。

この長所は矢張り色々な表現を覚えられること。

乱暴に言えば、読んでおけば何時かは自分の頭の中に入っていくだろうという考え方。

速読法は単語の形を見てどういう言葉かが解るようになれば、音読せずとも黙読で理解して進行できるようになった。

ーー

読書はW社ジャパンにいたワシントン大学のMBAである日系人に「英語の本を読み切るのは大変な作業であり忍耐力を要するが、兎に角小説一冊の原書を読み切ることから入りなさい」とかなり強引に助言されて始めた。

最初に渡されたのが“007”シリーズの(ダブル・オウ・セヴンだが)の著者Ian Flemingの本だったが、彼が言った通り難しくて苦労したが、そこを突破すると後はそう負担にはならないようになった。

読書を通じて色々な作家の表現の仕方や、言葉の使い方に接すると語彙が広まるし、表現能力が向上したのは間違いなかった。

ーー

このような勉強法によって私は、本部での会議では事前に副社長から自分に割り当てられた課題の“narrative”(「発表の原稿」とでも訳そうか)を練り上げた。

そして、presentationの原稿等をそれほど苦労もせずに書き上げていけるようになったのだった。

換言すれば「日本の学校教育的な英語ではなく、彼らアメリカ人たちにそのままで理解され納得させられるような英文が出来るようになった」という意味である。

偉そうに言えば、ここか大事な点なのである。

ーー

だが、読書による英語力の向上というか表現力の改善(カタカナ語でいう「レベルアップ」)は、ある程度以上の基礎が固められていて実際の英語の世界で暮らすか、これからそこに入って行こうという人が心掛けるべき勉強法だと考えている。

万人向きではあるまい。

そうかと言って、大学まで来ている人たちは難しい原書講読だけはなく、時には俗っぽい小説等の中でアメリカ人やUKの人たちが日常的にどのような表現で語り合い、且つ文章を書いているかを知る絶好の機会になると思って薦めたい。

“You know when you get there.”という題名の曲をハービー・ハンコックは作っている。

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