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2020年3月 4日 (水)

喉や鼻にたくさんのウイルスがいることと、それが他者に感染することとは別物である

まず武漢伝染病についてWHOの発表をお伝えしたい。

世界保健機関(WHO)は2月11日、新型コロナウイルス感染症の正式名称を「COVID-19(coronavirus disease 2019)」とすると発表した。

また、本疾患の原因ウイルス名として、これまで一時的に「2019-nCoV」という表記が使用されていたが、国際ウイルス分類委員会(International Committee on Taxonomy of Viruses:ICTV)において正式に「SARS-CoV-2」と命名された。

ーー

北京政府は2019年12月に新型ウイルスによる肺炎が見つかった後、1月23日突然武漢市を封鎖し、その後も80以上の都市の封鎖をしている。

しかも、原因ウイルスについて、専門家によって、そのゲノムの核酸配列の中に人工物を示唆する配列が存在するという報告もなされた。

そうでなければ北京政府が80以上もの諸都市を封鎖し、発生源があるとされる武漢市に感染防御のために軍隊を投入したという、その理由がわからなくなる。

また世界中で緊急事態としてとりあげられ、日本でもまだ感染者(COVID-19)が多いとは言えない状況で2週間の学級閉鎖が実行されるような事態にはならないだろう。

日本では例えば季節性のインフルであれば20%以上が感染のため欠席する状態になってから6日間の学級閉鎖となるはず。

ーー

そして感染者について症状がなくなった、つまり治癒したにもかかわらず、再検査するとウイルスが発見される例があるとして、抗体ができないのではないかと、一部で騒がれたりしている。

このことについて岩田 健太郎(いわた けんたろう)氏が学術論文を紹介する形で、医師向けにsars-cov-2とて、これまで積み上げられてきたウイルス学の知見で対処できるのではないかとの記事を書かれている。

それを少々編集して紹介したい。

氏は、2008年より神戸大学大学院医学研究科教授(微生物感染症学講座感染治療学分野)・神戸大学医学部付属病院感染症内科診療科長をされている。

煩雑になるので紹介されている参考文献は省いた、興味ある人は原文に当たられたい。

ーー以下medicai tribune20/2/28より抜粋編集

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についてはまだまだ未知のことがある。

しかし、いわゆる「ウイルス陰性化」後のウイルスの振る舞いについては、それは決して既存の微生物学、ウイルス学の常識を覆すようなものではないであろうと私は考えている。

ーー

学術論文での研究の対象とされたのは、武漢の呼吸器専門病院においてウイルス遺伝子の複製連鎖反応(PCR)検査で陽性と診断されたSARS-COV-2感染者(COVID-19)である。

この対象に対して、PCR検査と血清を用いた(感染すると増加する)免疫グロブリン(IgGとIgM、抗体)検査が行われた。

ーー

第1の検討では、39例の患者のサンプル(うち重症例は7例)について口腔スワブ(細胞)、肛門スワブ、血液(全血)、血清のPCR検査が行われた。

すると、15例が治療後(症状消失後)もウイルスを有していた。

口腔スワブ陽性例は8例、肛門スワブ陽性例は4例、血液陽性例は4例だった。

血清の陽性例は3例で、うち2例は重症者だった。

この結果は、口腔スワブが陰性でも、腸管や血液からウイルスが検出される例が存在することを意味する。

ーー

第2の検討では、別の患者を対象に時系列の解析がなされた。

検討対象は、10日間の治療を受けた16例。

治療の直後ではIgG、IgMともに陽転化しないことが多いが、5日たつと両方陽転化していた(5日後の陽性率はIgG、IgMそれぞれ100%、81%)。

この16例でPCR検査を行ったところ、0日目の口腔スワブ陽性例は8例で、肛門スワブ陽性例は4例。

5日目はそれぞれ4例と6例だった。

0日目に口腔スワブが陰性であったにもかかわらず、5日目に肛門スワブ陽性となった例が4例見られた。

時系列の検討からは、感染初期には口腔スワブ陽性例が多く、後期には肛門スワブ陽性例に移行(シフト)することが示唆された。

ーー考察

本研究は大きく報道されたが、ポイントが幾つかある。

1.血清診断が可能になった

まだサンプル数は少ないが、この血清による抗体検査が実用化されたら、疫学調査における非常に強力な道具になるだろう。

PCR検査のような遺伝子検査は、疫学調査には一般に不向きなのだ(主に感度が低いために)。

ーー

2.2回の採取スワブのPCR検査陰性は「ウイルスの非存在証明」にならない

これは、既に知られていたことだ。

PCR検査の感度はいろいろな理由から低い。

ということは、これを退院基準に使うことも論理的とは言えない。

PCR検査出来る検体数量は、検査資材および検査ができる人員が有限であることから、有効活用が必須な現在、退院基準を検査回数を増やすことになる「2回の検査陰性」にするのは間違っている。

ーー

3.やはり大事なのは「疾患」であり、「ウイルス」ではない

これは再三再四、私が主張してきたことだ。

感染症は現象であり、感染症=微生物ではない。

両者を同じものと考えると間違える。

ーー

病院で大事なのは、疾患管理(マネジメント)である。

病に苦しむ患者を治癒に導くのだ。

臨床症状が改善、消失すれば、疾患は治癒である。

そこで病院の仕事は終わる。

「ウイルスの排除」は、病院の仕事ではないのである。

ーー

同様の基準は、例えばノロウイルス感染で活用されている。

ノロウイルスを腸管から排除するのは困難で、時に数カ月も存在し続ける。

しかし、下痢のない感染者が他者にうつすことはまれである。

手指消毒の徹底で医療者や調理者の職場復帰は可能だし、復帰させるべきだ。

どうせ検査が陰性でも、偽陰性のリスクは高いのだし(これもコロナウイルスと同じ問題だ)。

ーー

ウイルス学的にはSARS-COV-2も同様に考えてよいと私は考えている。

退院の判断基準に感染者の腸からウイルスが完全に排除されたことを確認する作業はいらないのだ。

もちろん、腸にウイルスが存在する状態で下痢などの症状があれば他者に感染させる可能性が高く防疫対策は困難だが、「無症状」であれば一般的な手指消毒以外は必要ない。

アルコールが効きにくいノロウイルスより、むしろアルコールが有効なコロナウイルスの対応は簡単である。

(この文章に納得のいかない読者もいると思う。そのような方は拙著『感染症は実在しない』か、根拠に基づく診断と治療(EBM)の教科書をお読みください)

ーー

新聞テレビ報道や社会ネット情報(ソーシャルメディア)を散見するに、臨床検査の基本である、感度、特異度、事前確率、ベイズの定理といった診断に関するEBMの基本は、一般の方にはなかなか理解されないようだ。

検査から診断を始める訓練を受けた人が多い中で、「まずは検査」という考えから離れるのに困難を覚える人は多いのではないか。

ーー

が、やはり大事なのは「まずは疾患」「まずは患者」である。

検査はその次だ。

事前確率が低い相手に、感度の低い検査を行うのは合理的でないと言っているのだ。

こういう基本的なところから始めなければいけない。

ーー

次に、ウイルス学と感染症学の協調(ハーモニゼーション)だ。

多くのウイルスが無症状者から見つかることが、既に分かっている。

しかし、喉や鼻にたくさんのウイルスがいることと、それが他者に感染することとは別物である。

くしゃみや咳でまき散らしたり、ウイルスに触れた手を介して広げない限り、感染症は広がらない。

「感染経路」がなければ、感染は伝播しないのだ。

ーー

無症候者(症状のない個人)がどのくらい他者を感染させるかについては、データが不十分でよく分からない。

しかし、感染経路のない感染症は絶対に存在しない。

SARS-COV-2については、環境で長く生き残る可能性が高いので(確定はしていないが)、飛沫感染もさることながら接触感染の問題が大きい。

手指消毒や適切な隔離(ゾーニング)が大事になるのだ。

それをどのように行うかについては感染の規模、感染範囲(フェーズ)に依存するので、今、「こうすればよい」とは申し上げることはできない。

が、本論文から理解できること、現場に適用できることは多々あるように思った。

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コメント

:>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>武漢肺炎 16 無症状感染の可能性
私は、この岩田健太郎神戸大学教授に不信感を持って居るので、読み始めには、抵抗感があったが、流石に臨床も熟して居る「医者」でも有るのだろう「真に医療が対処すべき葉、ウィルスではなく(患者の)疾患である」と言う言葉には、頷くしかない。

つまり、彼は研究者としてでは無く、飽く迄、医者として向き合って居ると、言う事なのだろう、然し、それなら過日の横浜港のDP(ダイヤモンド・プリンセス)号で、復旧作業チームに顰蹙を買うような行為葉、控えるべきであった。

実に、ばかばかしい事だが、基本的に、マスコミ関係者は、現場を遅延・遅滞させる」ものは全て「悪」という判断を下し、それが受け容れられる事を知っている「特権者」だと、心得なくてはイケない。

その権利を与え支持しているのが、我々日本の一般国民である事も。

さて、このウィルスだが、縦椅子様に紹介いただいたダイジェストをあれこれ読んで思いに、知ろうと考え乍ら「このウィルスには、人為的な工作が為されている」と感じますね 、

その理由として、事の真相を知って居て、北京政にある、府に助言できる立場にある筈の武漢細菌研究所の感染学の専門家の意見を全面採用して、人口1100万人の武漢市を始め周辺都市7つを手始めに、終局、シナ全土80もの年氏を封鎖して、完全に管理化に置いた事が挙げられる。

ちなみに現状シナは、米国相手に貿易戦争ともいうべき経済戦をしている最中であり、このタイミングで、内国都市間の流通の遮断は、即、シナ経済にとって、致命的なダメージになる事は、中学生でも理解出来るだろう。

そうした措置を敢えて、断行下の派、それだけ、このウィルスの毒性、感染力、そして難治性が高く、
初期対応を間違えれば、前世紀初頭に 、世界で5千万~1億人人の愚背う者を出した「スペイン風邪」の再現、或いは其れを超えるものになる惧れがあったからである

事実発症以来、3ヶ月目にして罹患者7万人超、死者約2万人を数えているが、もし、都市封鎖をしなかったら、この数字は、おそらく数十倍になって居たであろう。

事実、在米の支那人(郭文貴)には、「真実の感染者数は150万人を超して居る」と、云って居る馬鹿も居るが、これは、シナ政府の対応にケチをつけたいだけの上海派の戯れ言に過ぎない、何故なら、世界中の誰もが(自分に利益にもならない
事で)正直な事を言うはずがない事を知って居るからだ。

真実の数字は、武漢市内に11有ると言われている斎場が1月の時点でフル操業しても、遺体数を捌ききれずに、已む無く土葬にしているが、それが防疫上の問題になっていたが、その時点の感染者数も死者数も、今は、数十倍である、現場の状況は想像すら出来ない。

兎に角、シナ人に取って重要なのは、事の真偽では無く、其の数字が自分達の体面を傷つけないかの方が気になる国なのだし、国民も信用と言う言葉の意味が本当の意味で分って居無いので有る。だから、世界の人がシナ人を信しない、同じ泥棒でも、間抜け拠り、ずる賢い方が嫌われる道理である。

然し、ここへ来ての経済活動の停止は、町が居なくシナ経済の背骨を叩き折る現象だろう。

シナがたった30年間で経済大国になれたのも、日本が戦後開発した生産技術や機械と打った結果を与えたからである。

実は、戦後の日本も米国からそれを学んだが、決して与えられたモノでは無かった、与えられた機器を分解し、同じものを造る域にまで高め、それに満足することなく、米国の未知の域独自の発送と工夫でより良いもの、を創り出して来たのだ。、

ダカラ、技術や製品開発で米国を追い抜き、欧州も追い抜いて、日本が世界を独占し無い様に、商品の骨子になる資本材を生産しているのが日本である。

然し、シナは、日本の様に技術開発に力を入れる事はしなかった。 シナ人が求めたのは、優れた製粉では無く、良く売れるやすいしゅひんだったからである。

ダカラ、労働者のスキルにも開発を目指せる研究力や技術力は、生まれなかったし、当然、継承された部分が無く、すべて一代限りである、これでは、シナに発明家が現れる事は先ずあるまい。

民族が持って居あり、価値観は様々だが、過去の歴史を紐解けば、何処の民族藻、民族が滅んで終いそうな、天災あり、疫病あり、戦争ありで、何事も無く、現代まで辿り着けた民族が居無い、然し、胸を張って言えるのは、大きな犠牲を払ったけれども全ての困難をしゅ面から受け止めて、乗り越えて来たと言う事で有る。

他だけの今回の武漢肺炎禍は、今の処、例年襲来する毎年違う種類のインフルエンザに比しても、然程の脅威は感じない、唯、治療府がはっきりして居無いダケで有る。

激おこおばちゃんが、「策士の安倍ちゃんが、子の武漢肺炎騒動を上手く使って、シナに、いる10万人の在留邦人と企業を撤退させて、米支戦争に終止符を打ち、気ぃうさん品支配を終わらせる吊り、難や内科いて居るが、その可能性は高い。

日本人にとって、人間の価値は信用力だが、シナ人派、財力と狡猾さの様で、其処に信義は存在し無い。

天は、シナ民族を見放すた様で、既に、インドとの国境付近に、25兆匹ノイナゴの大群が、シナを窺って居るそうだし、都市の治安が混乱し始めれば、都市封鎖で、抑えられているウィルスの感染力が息を吹き返す可能性は高いが、是も、全てシナ人の自業自得だとしか言いようがない。

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