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2020年1月10日 (金)

緊張が高まる中東情勢

ーー以下「頂門の一針 津田慶治コラム」より抜粋編集

1月2日、アメリカ軍が、イラクでイラン革命防衛隊スレイマニ司令官を殺害した。

何故イランの革命防衛隊司令官がイラクに居たのか。

この男が中東各地で対米テロを指導していたからだった。

ーー

中東諸国そして中東に利害を持つ各国はどのような思惑を持ち中東での「立場」を定めるのか。

日本国際戦略問題研究所長の津田慶治氏の考察をお目にかける。

ーー

NY株式市場ではダウが高値を更新し、1月2日に史上最高値28,872ドルとなった。

2日米国防総省が、イラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害したと発表すると、翌1月3日にダウは233ドル安となった。

そして円が買われドル円は一時107 円台まで上昇し、原油価格は一時63ドル台に上昇、金相場は1540ドル台に急伸した。

ーー

日経平均株価は、2019年12月17日に年初来高値24,091円になった。

以後景気後退などから下落して、12月30日に23,656円となり、中東情勢が緊迫して円高・原油高で2020年1月6日の大発会は、日経平均2万3204円86銭で2019年末よ り451円76銭安となった。

ーー

米国が2日ソレイマニ司令官を無人機で爆殺したことで、イランのハメネイ大統領は報復すると宣言した。

ロシア、支那、フランスはイラン のソレイマニ氏を殺害した米国を非難。

米国は戦争に備えるために、中東に空挺部隊3,500人を急遽派遣し、イスラエルのネタニヤフ首相はギリシャ訪問を切り上げて帰国し、イランに対して警戒態勢に入った。

米国・イスラエル対イラン連合軍の戦争は、避ける事が出来ないようだ。

しかし、サウジなどスンニ派諸国は、イランなどのシーア派諸国と戦争になるとイランによってホルムズ海峡が封鎖される恐れがあり、戦争に反対している。

ーー

イランなどシーア派諸国とは、シリア、レバノンのヒズボラ、イラクシーア派、パレスチナのハマス、イエメンのフーシ派などであり、裏で味方するのは、ロシアと支那になる。

このレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師も、報復を宣言している。

イスラエルとの国境付近にいるが、レバノン政府もヒズボ ラの影響下にあるので、イスラエルとレバノンの戦いも起きるだろう。

ゴーン氏の逃亡先も戦火に見舞われることになる。

ーー

イランは報復を宣言しているが、米国との正規戦争は負けるのでしたくない。

報復と言っても、米国またはイラクでの大規模テロのようなことを計画しているように感じる。

するなら、支露を味方にして、共同戦線にしようとするだろう。

しかし米支露は、核戦争になるのを避けるため、裏で戦争回避に動く。

つまり、米国とイランの単独戦争になる確率が高い。

ーー

米国は、支露が参戦しないように、露国内で のテロ計画の情報を提供しているし、支那とは、米産品輸入量などの貿易面で譲歩している。

しかし、米国は3日にも現地の民兵組織を標的にした無人機(ドローン)による攻撃を行い、新たに5人を殺害した。

その後も攻撃を緩めてはいない。

米国はイランとの単独戦争に持ち込む意向のように見える。

ーー

米ポンペオ米国務長官は3日、イランのあらゆる報復措置に対応する準備ができていると発表した。

これは支露がイランに味方して参戦しない準備ができたということである。

ーー

国防総省はソレイマニ司令官殺害について、わざわざトランプ大統領の指示によると発表している。

トランプ大統領は、「ソレイマニ 司令官は過去20年間に1,000名をこえる市民を拷問し殺害してきた世界ナンバーワンのテロリストだ」「彼を殺害する行動を米国はもっと早い時期に取るべきだった」と述べた。

またトランプ大統領は、彼が「米国人を死傷する攻撃を計画した」と、自分の行動を正当化したが、これとは違う理由もある。

ーー

トランプ再選には、米国内でのキリスト教福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。

もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。

ーー第七の封印

小羊が第七の封印を解いた時、半時間ばかりの静けさの後、神の御前に立っている七人の御使いに七つのラッパが与えられた。

七人の天使によるラッパは次々と天変地異を引き起こした。

その後、七人の天使が神の怒りの満ちた七つの鉢を受け取ると、七つの鉢は地上にぶち撒かれ、多くの禍がもたらされた。

そして最後の審判が始まる。

ーー

ということでトランプ氏は、再選を望むなら中東戦争をするしかないのだ。

ーー

その上に、株価のこれ以上の上昇は、選挙前にバブル崩壊になるかもしれず、経済混乱になる。

つまり利下げも量的緩和もできない。

さらには、支那国内体制を問題化する交渉では、支那の抵抗で第2弾の合意もできない。

このため、戦争による需要創造で景気を上昇させ、発行する戦時国債を連銀FRBに買わせて、市場にドルを供給しドルを下落させる。

中東が混乱すれば、原油価格が上昇し米国のシェール石油企業を儲けさせることができる。

また、ホルムズ海峡の封鎖で日本や支那に米国産原油やLNGを高値で売ることもできる。

ーー

ということで、米国にとって、中東戦争はいいことばかりなのである。

しかし物事は思い通りにはいかないものであり、本当に第7の封印を解いてしまうかもしれないのだ。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

縦椅子様
 今日も素晴らしいブログ有難うございます。
≪本当に物事は思い道理にいかないものであり、本当に第七の封印を解いてしまうかもしれないのだ≫という懸念があるが、その予言がこの世で実現することを望んでいる人がいるという
ことは残念なことです。
 神を絶対神とし、エデンの園で悪魔にそそのかされて、原罪という烙印を押されて追放され、一方悪魔は何の咎めもうけず、人類を滅ぼすことに専念しているーこういう構図は悪魔の思いのままの世界の実現に加担することになるような気がします。世界の人がこの構図がおかしいことに気が付いて、早くそこから脱出して、真の人間性を復活してほしいと心から願います。

>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>焦眉の中東情勢
私は、原則的にDS勢力の存在を抜きにして語る論評は、信用して居ませんが、世には、その存在や関与をかなりの確率で実在を感じながらも、口には出さない人がかなりの数入らっしゃる事は認識して居ます。

然し、そういう体制にしたのは、白人文明の中で、横行している、人種や宗教を理由にした、正当化された差別・弾圧柄、身を護る為の情報統制や操作の結果だと、言う事は明らかです。

ですが日本では、その様な類の差別は、寧ろ嫌われて、是を御平気で行う人は、人格を疑われます、然し、世界では是が常識なのです。

さて、中東問題ですが、この中東と言う地域は、ご存じの通り、欧州文明の基礎になった、氷期明けの凡そ1万年の、メソポタミア、インダス、そしてエジプト文明の相克の場所になった処でもあります。

この、北アフリカ~メソポタミア~南アジアの地域には、氷期の間、現在は水深100m未満の浅海地域である東南アジアが、大きな陸地で、其処に、5万年前に到達した現生人類「=ホモ・サピエンス」が、氷期の最中の他とは違う、温暖な気候、豊富な水や漁業資源を糧にして、一大文明を築いて居たと、私は確信して居ます。

亦、この地域には、別系の黒海沿岸地方から移住して来た民族である、アーリア人と呼ばれる、農耕も、遊牧も、熟す、先進的だが、好戦的なアーリア人と呼ばれる現在の、イランやインド人の祖先に当たる人々、一説に拠れば、シナの戦国時代の覇者である、秦王朝の主は、このアーリア人の騎馬部隊であったと言う説も有りますから、古代文明の主役と言って良いでしょう。

処が、こうした青人と呼ばれる、古代文明を創った人々は、ローマをそのピークに、更には、16世紀のスペインを最後に 世界の覇権争いの舞台から姿を消して居ます。

殊に、WWⅡ以降の世界では新進の米国と、既存の英仏勢力の、石油利権をめぐる権謀術数の場として、存在して、米・英・仏ガセ由利権土器戦の為に仕立てた王制を持つ、サウジアラビアを筆頭とする、スンニ派の勢力圏を構成してきました。

就中、イランもパーレビ時代に散々食い物にされて来ましたが、80年代になってイランでは、パーレビ王制を打倒したムスリ教シーア派が、反米の旗幟に翻して以来、今迄の両国の歴史は、イラン・イラク戦争を挟んで、穏やかだった期間の方が少ない、然し、この度は、その悪業を重ねて来たDS勢力と戦って居るトランプ政権を相手に、牙をむくというのは、全く解せない事だとしか思えません。

これも、DS勢力の情報操作の成果なのか、将又、イランの内情の為せる業なのかは、分りませんが、津田さんが現状分析されて居る様に、核の打ち合いになる様な戦争には至らないと思います。

但し、衛星誘導の無人機による、アサシン「=暗殺」さ苦戦は、今後も続くでしょう、そうして、ロウハニ・ハメネイ体制を揺るがして居る、精力の要人を全部始末したら、イランと米国は手打ちになるだろうと思って居ます。

この辺りは、事実上のぉ丘のトップである、宗教指導者のハメネイ師が、過日のホメイニ師の様な頑迷な原理主義者ではない事を祈るのみですね。

>ばら様 ソロです。
>>原罪を定めたのは誰で、何の為だったか?
ばら様の、仰有る「原罪に問われて、エデンの園を追放になった、アダムとイブだが、唆した悪魔の方は、なんの罪にも問われて居無い、こんな情況が続いて居るカラ、西洋世界では悪魔が跳梁跋扈しているのだ」と言うご指摘は、見事だと思いました。

其れで私形に考えたのですが、それが掲題の疑問です。

抑々、旧約聖書と言うのは、古代文明を創った主役である、青人種の民族史の寄せ集め田と、思います、ダカラ、青人の民族の信仰を紀元とする沙漠の一神教と呼ばれる、ユダヤ・キリスト・ムスリムは、史書として、旧約聖書を聖典に入れて居ます。

そんな三宗教の信者が、今や、世界の人口の半分以上を占めて居るのですから、ばら様のご指摘は一層正しく思えます。

然るに、この三宗教は、悉く、その「元の教え」にある筈の、「生き物は全て平等にいきるチャンスを神から授かって居て、その神聖さは、等しい」筈です。 是は、日本の神道がそうだからです。

然し、民族が置かれた異なる環境に拠ってえた、異なる経験知によって、元の教えを改竄したり、同じ民族なら常識の事を付加したりして、次第に俗化して居ますが、その部分に明らかにマチガイな部分も入って居て、それが、「差別」だと言う事ですね。

この差別も14世紀位のローマの滅亡に伴い、その宗教支配体制を引き継いだ、白人文明葉、そのコンプレクスからか、キリスト教に対する付加や改竄の幅を拡大しました。

曰く、「異神を信じるものは、悪魔だ」が、最終的には「同じ神を奉戴して居るものでも、人種が違ったり、考え方が違えば、即、異端と見做して、処刑する」という、弾圧行為を正当化しましたね。

この恥ずべき、宗教裁判の異端審問で、犠牲になった聖職者や科学者は、数千人に上ると、言われて居ます。

私はこの時点で、キリスト教は、悪魔に則られたと思って居ます。 そして、欧米人は、亜応神に倣ってか、歴史をけいししているのでで、心からの反省敗戦利得出来るのかていない、と思います。 ダカラ掲題の事を真剣に考えるのも、ほんの一部分の関係者に過ぎないでしょう。

然し、この問題が顕在化し始めて居る事が、人類に取っては救いで有ってほしいと、私は思いますね。

ソロ様・縦椅子さま

 わたくしの拙い掲題を真剣に受け止めていただき、かくもご丁寧なるお言葉を寄せていただき有難うございます。
 自分の部屋に、貼ってあったモーゼの十戎などの絵を見ていて、子供の頃から、「なぜ、この絵はこんなに恐ろしく威圧的なんだろう」と思ったりしていました。そして、人間を幸せにするはずの宗教が、聖戦という名のもとに、平気で人を殺しても、何の罪の意識も感じないでいられるということを不思議に思わずにいられませんでした。決定打は「広島長崎への原爆投下」です。
こういう壊滅的行為をなぜ人間はやってしまうのでしょうか?
 人間は罪をいう重たい科を課せられていて、それから逃れるためには、神の愛を必死にもとめ、どんなことをも「神の名の下に」やってしまう。-そして、それが許されると思っているのですが・・・じつはどんどん罪を深くしてしまっているのです。そして、「悪魔の囁き」はずっと続いていて、それに神も人間も洗脳され続けているのではないだろうか」と思い始めています。
 今朝たまたまミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」集英社文庫の頁をめくっていると、以下の文に出くわしました。
 「もしファラオの娘が小さなモーゼの入っていた籠を波間からひろい上げなかったら、旧約聖書もなければ、われわれの全文明もなかってであろう!古代神話の数多くが、捨てられた子供を誰かがひろうことから始まるのである。もしポリポスが小さなオイディプースを受け入れなかったら、ソフォクレースは自分の一番美しい悲劇を書かなかったであろう。」とーまた
 『人間というものはあらゆることをいきなり、しかも準備なしにおきるのである。それはまるで俳優がなんらの稽古なしに出演するようなものである。然し、もし人生への最初の稽古がすでに人生そのものであるなら、人生は何の価値があるのであろうか?-中略ー
 Emmmal ist keinmal(一度は数にはいらない)と、トマーシュはドイツの諺をつぶやく。一度だけおこることは、一度もおこらなかったようなものだ。 人がただ一つの人生を生きうるとすれば、それはまったく生きなかったようなものである。
 だから、とわたくしはおもいました。「どの人にとっても一回限りの人生だから、どの人にとっても大切な人生…いとおしい人生だなあ!」と。

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