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2020年1月 2日 (木)

当時のトランプ陣営内部の話(インサイドストーリー)は、じつに面白い

ーー以下「頂門の一針 宮崎正弘書評」より抜粋編集

スティーブン・ムーア、アーサー・B・ラッファー著、藤井幹久訳
『トランポノミクス アメリカ復活の戦いは続く』(幸福の科学出版)

4年前(2015年)の6月、不動産王のドナルド・トランプがNYのトランプタワーに内外記者を集めて米国大統領への立候補宣言をしたとき、メディアの殆どが彼をピエロ、泡沫候補として扱かった。

ただし、当時、立候補を噂された共和党16人の候補者の中でトランプはテレビに出て顔を売っていたからダントツに有名人だった。

その記者会見でトランプは報道記者らに1冊の自著を配布した。

ーー

「障害を背負ったアメリカ」という著作には、以後にトランプが打ち上げる政策のすべてが網羅されていた。

ところが真面目に通読した報道記者(ジャーナリスト)はいなかったらしく、内容は話題にもならなかった。

日本でも当該書を取り上げたのは、じつは評者(宮崎)だけだったような記憶がある。

ーー

2016年があけて予備選で、本命視されていたのは
保守本流のブッシュ(弟)マルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州)
茶会系からはテッド・クルーズ上院議員(テキサス州)
ウォール街が期待したのはケーシック(オハイオ州)知事だった。

前回に負けたミット・ロムニーの名前も欄外にあったが、だれ一人としてトランプに眼をやる報道記者はいなかった。

ーー

すなわち米国の政治環境は既得権益者(エスタブリシュメント)を基盤に、地球主義(グローバリズム)に酔っており、それを否定するようなトランプを部外者(アウトサイダー)とみなしてまともな候補とは見ていなかったのだ。

ーー

著書のラッファーらは振り返る。
 
「選挙運動の支援(コンサルタント)業者を通じて、政治評論家、選挙スタッフ、世論調査会社、広告会社などに大金を払うというやり方を、(トランプは)完全に覆してしまった」

「(だから)共和党の職業政治家たちは、トランプを嫌っていた」

「そして、現在でも嫌っているのだ」

「(共和党選挙関係者は)自分たちの存在を脅かす危険な前例とならないように、徹底的にトランプを叩きつぶそうとした」(p40)

ーー

トランプは選挙屋(プロ)に頼らないで素朴な人々、底辺の人々に訴える。

トランプは草深い牧場、農場、そして教会を重要視した。

トランプ氏はまた、雪深い奥地の村に出かけ、その村始まって以来の大集会を開催するようなことをした。

ーー

このトランプ氏の田舎での集会に注目したのは週刊誌『TIME』だった。

人口2万足らずの村に1万近い村人が雪を構わずに集まりだした。

雪が降る中、村人たちは寒さに耐えながら、じっとトランプの到着を待っていたのだ。

そうした中から自然発生的に、村始まって以来の動員がなされ、トランプ旋風のうねり、奇跡の驀進劇が始まろうとしていた。

ーー

以後、トランプが来るというので、中西部のキリスト教福音派( Evangelicalエバンジュリカル)の集会には、2万人、3万人と集まりだした。

奥地の町や村がトランプ旋風を起こしだした。

予備選がスタートするや選挙屋達の想定になかったことが起きた。

意外、トランプがトップに躍り出たのだ。
 
ーー

「まさか、こんな莫迦なことがおこるなんて」
 
保守本流はブッシュ擁立を諦め、ルビオ議員に集中して支援した。

ネオコンはクルーズだった。

ウォール街はケーシック知事だった。

ーー

トランプ氏が予備選で次々とリードしはじめると、共和党は焦り、ネオコンや保守本流、ウォールストリートが、本命候補そっちのけでトランプ批判を始めた。

ーー

共和党あげて、トランプ候補に冷淡だった。

党は、とうとう最後までトランプ氏に冷たく、予備選に勝利しても、選挙協力をするどころか、トランプを落選させよう、ヒラリーに投票しようという呼びかけまでしたのだった。

それもブッシュ政権の幹部だった人々が五十名の連名でこのような声明をだしたのだった。

つまり共和党もいつしか、民主党と通底する利権を持っていたことになる。

ーー

共和党の分裂と大混乱の事態を喜んでいたのはヒラリー陣営だった。

多くの報道記者らは、共和党が分裂したのでトランプが選挙される目はなくなったと考え、ヒラリーの当確と予測した。

ーー

評者(宮崎)は現地へ飛んで街の表情と庶民の反応を探った。

例えばNY42丁目に有名なお土産屋(みやげや)がある。

トランプ人形は飛ぶように売れているのに、ヒラリー人形を買う人はいなかった。

書店にはいると、トランプの著作は買う人がいるのに、ヒラリー本はだれも買わない。

ーー

さて本書である。

予備選直前からトランプ選対に集合し、経済政策の助言(アドバイス)をしていた3人の男たちがいた。

自弁で飛行機代を支払い、手弁当でNYのトランプタワーに集合し、予備選から本番にかけての経済政策の公約を煮詰めていた。

トランプと何回も会合を重ね、大型減税や、規制緩和、失業対策、オバマケアの廃止など、アメリカが復活に向かうシナリオが用意された。

ーー

それが本書の著者スティーブン・ムーアとアーサー・B・ラッファーの二人、それにラリー・クドローだった。

クドローは経済番組をもつ有名人で、トランプによって国家経済会議の委員長となったため、本書執筆の連名から降りた。

ーー

ムーアは保守系シンクタンク・ヘリテージ財団の理事(フェロー)、元ウォールストリートジャーナルにいた。

ラッファーはレーガン政権の参謀(ブレーン)として活躍し、税率と歳入のグラフを描いたラッファーカーブで知られる経済学者である。

彼らはトランプの選対本部の実態をつぶさに見てきた。

ーー

あまりに少ないスタッフ、素人の選挙軍団。

ヒラリー陣営の二十分の一しか戦力がないのだ。

テレビCMをうつ予算もなければ、大口の寄付は限られていた。

目に見える劣勢にあったという。

ーー

本書の魅力のひとつは、このトランプ選対内で何があったのか(インサイドストーリー)を当事者が語っていることである。

ーー

とくに、トランプに極度に冷たかったのが投資家やエコノミストが愛読するウォールストリートジャーナルだった。

投資家やエコノミストはトランプ氏に反感を持っていたことになる。

私(宮崎)たちは「それには何等かの理由があるのではないか」という印象を抱く。

著者らもそのことを指摘する。

ーー

後に大統領となったトランプ氏は、その理由について、ディープステイトの存在を明らかにすることになる。

ーー

トランプ氏の選対では「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」などの力強く印象的な(パンチの効いた)標語などが決められていく。

ほとんどの米メディアは本番がはじまっても、ヒラリー優勢の報道を流し続けた。

例外はフォックニュースだけだった。

ーー

トランプ氏は社会ネットSNSのツィッターを利用して直接、米国民への伝言(メッセージ)を連続発信した。

トランプのメッセージがTVニュースや新聞種になった。

トランプの集会は立錐の余地がない。

一方ヒラリーの集会は会場が埋まらなかったのだ。

ーー

テレビは小細工して、ヒラリー集会では、全景を撮影せずにヒラリーだけをアップに、トランプ集会では熱気に満ちた会場風景を意図的に撮影せずに、トランプの失言だけを報じる情報操作、印象操作に明け暮れた。

ーー

予備選たけなわの頃、評者もアメリカへ行って、日本の報道と実態との、あまりの格差に唖然となった。

そして、すぐに『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社)を急いで上梓した。

またトランプ氏当選後は、景気が回復するだろうとして『トランプノミクス』(同)を書いた。

『トランプノミクス』は、本書とは「プ」と「ポ」の一字違いだ。

ーー

日本語のトランプはカードゲームだが、アメリカの語感には『切り札』という意味がある。

今やトランプ氏はアメリカにとっての切り札になりつつある。

当時のトランプ陣営内部の話(インサイドストーリー)は、じつに面白い。       

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コメント

>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>トランプ出現迄の米政界の惨状
 流石に、フィールド主義のジャーナリストである宮崎さんの「仕事」だと、思いました。 

 宮崎さんのレポートを読んで、米政界の堕落は、レーガン政権を引き継いだ、ブッシュ・シニア政権時代に、もう本格化して居たと言う事が簡単に想像出来ます。

 決して、オバマ政権の誕生も、その8年間の施政も、DS勢力に拠る金儲けの為の政治だけが行われて居た、と言う事が、ハッキリしましたね。

 80年代末のブッシュ・シニア政権から。28年間大統領の職にあるものは、所属が何党であろうが、パペットに過ぎなかったと言う事でしょうね。

 更に言えば、ブッシュ・シニアは、レーガン政権で、副大統領をしていたし、彼は、それ以前から、CIA交換として、の常連メンバーだったのだし、個人的には。DRの支配下に有った、石油産業の高位の利権者野一人だったのです。

 彼は当に、DS勢力の中核者」と言っても良い人物だったわけで、然も、彼は、メイフラワー号の12家族の中の一つの家族でもあって、所謂、ボストン貴族、エスタブリッシュメントであったのです。

 アイリッシュ系(の筈)の彼らは、ケネディがそうだったように、実は、キャソリックの(筈)ですが、ハザール人の赤盾を憚って、余り宗教的では無かったでしょう。
 
 その辺りは、おそらく、石油利権派の帝王だったDRに、倣ったモノと思われます。

 この約30年間に亘った、DS勢力に拠る世界支配時代の中枢に居たのは、DRを頂点とする、石油利権派出遭った事は、誰も否定しようがありませんね。

 この間に、米国に居た中小の堰利権者は、利権者の逝去や買収に拠って、増々、DRのモービル;エクソン系に統合されて、DRの牽制は、増々強くなって行ったのでしょう。

 すると、元々、ゲルマン系であるアングロ・サクソン人のDRには、事実上世界を支配して居た国際金融資本と言う組織の主が、自分では無く、已然として、赤盾(ロスチャイルド)で有る事が不満だった。

 その意識の根源には、強い選民意識を持つゲルマン人の一種である、アングロ・サクソン人の「多寡が、スラブ系の汚らわしいユダヤ教徒め」と言う、蔑みの心があったに違いない。 

 それに、米国には食い尽した感が有り、是に代わり得る消費力を持つ市場を探して居たが、其処へ、70年代に共和党が、先鞭をつけた、人口13億人を超えると言う、未開拓だが、直ぐにでも、予想される原油輸入量からして、大きな魅力を持ったシナと言う手付かずの宝庫が眼前に広がって居る事を認識した。

 シナの生産技術の向上が、当面の問題だったが、DR支配下に有った日本は、その優秀な講師役を既に果たし始めて居たから、DRの仕事は、その傾向を煽り立てるダケ江十分だった、ダカラ、DRは、日本でも、関係者にとっては、日本を慾理解した、優れた指導者に移ったに、違いないが、実は、日本を「使い捨て」にする気満々だった事は言うまでもない。

 何故なら彼こそ、日本の戦後支配体制を造り上げた主と言うべき人物で、07年に、第一次安倍政権を引き摺り降ろして、安倍さんの政治生命も尽きたかと思われて居たのです。

 このママ、オバマ政権の後を、ヒラリーが大統領を引き継げば、DS勢力の米国支配が、更に8年間更新されるダケの状態だったのは、宮崎さんの16年の大統領予備選の状況からして明白です。

 では、当時の米国には、国民政治を望む、覚醒した民衆の声は無かったのかと言う当然の疑問が存在しますが、有ったとしてもその声は、余りに分散巣過ぎて居て、地方部で政治に見捨てられて、本当の貧困にあえぐ多くの人々の声は、全く政治に反映されて居無かったのです。

 だから、トランプさんは、既成の「金塗れの大統領予備選」を「金頼み」の部分から、改革し、オマケに、最初から大観衆が見込まれる大都市圏では無く、人口2万~3万人の片田舎を遊説に回る事から始めた。

 その場合、主張する政策のベクトルや理想は、例え正しかろうが小難しいものは避けて、誰しもが口の端に上り易い、パンチの効いた、短いセンテンスの言葉を選んだのでしょう。

 問題とすべきは、最初から「現状の政治を国民の手に取り戻す」と言う事は、「言わずもがな」の事だったからです。

 この結果、トランプ大統領の得票が、ヒラリーの其れを上回ったが、直後に、宛てが外れたヒラリーの支持者かリベラリストかは分からないが「選挙はインチキだ」と言うものだったが、ヒラリー不支持の民主党支持者側からも、痛烈な批判を浴びて居たのは、チョット印象的だった。

 アメリカの本来のエートスは、祖の人口の多さから言って、欧州の土地を持たない農民そうで有る、つまりFarmerでは無く Peasant なので有る。

 ダカラこそ、米国は「新大陸」だったわけで、農奴の様な其れ迄の暮らしとは違い、働けば働く程,耕せば、耕す程、臭覚は増え、収入も増えて生活が豊になる、夢の様な国だったのです。

 だから、損唖状態が維持されて居れば、文句は無かったでしょうが、その隙を衝いて、ゲルマン人達が、欧州本土から、米国の支配層をWASPから奪い、米国を欧州化したのでしょう、何時しか米国は、欧州勢力の経済植民地化して終ったのです。

 この問題に気付いたのが買収され無いトランプ氏であった事は、せめてもの救いで、この辺りにも、米国の病の原因が、「強欲」で有る事を示して居ると言えましょう。

 謂わば、トランプ氏は、米国農民の敬虔なクリスチャニズム、然も、政治権力と結びついたものでは無く、毎日の辛い労働と、貧しい生活を信仰を希望の灯火にして来た、ケルト族やスラブ族の農耕民の良心の依代となるべき信仰ですから、謂わば、土着信仰を改革したダケの事で、宗教の原理原則とは無縁の存在だと思います、ダカラ、黒人差別も、謂わば他人事なのでしょうね。

 次の4年間でのトランプ政権が行う米国の改革こそ、その真価を問われる事だと、私は期待しています。

あけましておめでとうございます
本年も、よろしくお願いいたします

トランプ大統領が前回の大統領選挙に出馬したときのことは、マスコミが泡沫候補の扱いをしていたことは覚えています。
そして、民主党はともかく、共和党までがまともな候補者として扱っていなかったことも思い出しました。

そして、金持ちではあるけれど政治的な実績はないことと、選挙の手法がネットを使ったことも斬新ではあるけれど、アメリカの派手な選挙になかったから冷淡であったと思います。

トランプ大統領の選挙スタッフの少ないことも、これまでが派手で大規模なアメリカ型選挙をひっくり返すような方法でした。
まるで、1950年団大のアメリカの音楽がエルビス・プレスリーのバックに大掛かりな仕掛けをしていて、その後はどれだけ大きな規模になるかと業界関係者が想像していたときに、突然イギリスからビートルズが出てきて、たった4人で売り出したとき、アメリカの音楽関係者がついて行けなかったような物だと思います。

アメリカの選挙のプロが想像できない手法に、ついていけなかったのでしょう。

このトランプ大統領の選挙をアメリカの選挙プロは全く想定しなかったから、それだけでも悪意を持ったし、党派を超えて悪意を持ったのだと想像します。


トランプ大統領がアメリカの小さな村から選挙を始めたとのことは知りませんでしたけれど、まるで小沢一郎氏のような方法です。

小沢氏の場合はこれが常なのですが、アメリカの場合はそんな選挙をする人がいなかったのでしょう。
これも田舎でやる人がなかったから片田舎にとっては大騒ぎとなって、好感を得たのだと思いますけれど、アメリカらしくない方法が成功したのだと思います。

アメリカの常識をことごとくひっくり返した選挙法は、それまでの裏をいく手法だったから、有権者の好感はえられたけれど、旧来の選挙プロは評価せず、政党人も反感を持ったと思います。
日本のマスコミは泡沫候補の扱いで、トランプ大統領を評価していませんでした。


選挙が終わってトランプ大統領が当選したとき、トランプ大統領もまた、当選できると考えていなかったように見えました。
初めて日本のテレビに出てきた姿は、失礼ですがおどおどしているようにも見えました。肩を下ろし、両手を前にしている姿がどうしても当選して大喜びを大きく表現しているようには見えなかったのです。

また、日本のマスコミは予想していなかったことは当然であり、日本の自民党もマスコミと同様に考えていなかっただろうと想定して、安倍首相がトランプ大統領とどう連絡をするかとは考えず、安倍首相が困ることだけを予想していたのです。

トランプ大統領が当選後の安倍首相の打つ手は最高だったと思います。欧州の首脳がアメリカ大統領と懇談してから訪米していたのに、安倍首相は真っ先に訪米してトランプ大統領と懇談したのです。
トランプ大統領がどんな人間かと様子見の欧州の首脳は、この後安倍首相にトランプ大統領の人となりを聞くことになったでしょうから、これは安倍首相が世界の首脳として株を上げることになったと思いますし、トランプ大統領の相談相手にもなることになったと思います。

日本のマスコミでは、トランプ大統領の発言の「アメリカンファースト」が時に問題とされますが、どの国でも自分の国を最大限に置くのは当然のことです。
トランプ大統領が「アメリカンファースト」ならば、安倍首相は「日本ファースト」が当たり前なのです。
ところが日本のマスコミは、「アメリカンファースト」を心配する一方で、日本の「日本ファースト」など想像できないような案配です。
そして、日本下げをするのです。

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