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2019年8月 2日 (金)

米支戦争の技術覇権の舞台裏では諜報戦が展開されている

ーー以下「宮崎正弘ブログ書評」より抜粋編集

深田萌絵『5G革命の真実』(ワック)

本書は「三時間でわかる5G通信とITビジネスの未来」というキャッチだが、技術説明書ではない。

米支戦争の技術覇権の舞台裏では諜報戦が展開されている。

本書はその諜報戦の中身に重きを置いて書かれているのだ。

ーー

米支諜報戦から、5G関連を読み直すと、いま欧米日が抱え込んだ難題が了解できる。

「支那製造2025」はトランプ政権に警戒ランプを灯らせた。

だから習近平は三月の全人代では一言も「支那製造2025」に触れなかった。

ーー

ドイツ政府は「インダストリー4・0」を推進すると宣言したし、日本政府は「ソサイエティ5・0」を宣言している。

ならば米国政府は?

米国は、5G開発で支那に少々後れを取ったと認識した様に見える。

というのも、米国が6Gに挑戦しだしたからだ。

ーー

現在の4Gと5Gを比較すると、後者では扱える容量が100倍になっているだけで、飛躍的利便性は、じつは「ない」。

5Gとは通信規格であり、それに支那が優位にたっているのならば米国は「次の」通信規格6Gを開発すれば良いだけなのである。

日本のメディアは米支戦を「5G覇権争い」という視点で捉えている。

しかし深田女史はそれに異論を唱える。

「米支は通信技術のために争っているのではない」

「これは諜報インフラをめぐるグローバルな政治実質支配の覇権争いなのだ」

「近い将来、支那製5G基地局によって世界が支那共産党に実質支配されるインフラが完成するかどうかという瀬戸際にある」(P74)

ーー

評者(宮崎)はここにきてようやく合点がいった。

ーー

5Gはあらゆる個人データを管轄し統御する技術なのである。

人民に対する監視体制の強化が必要な支那がその技術を必要としている。

これは、一般的商業レベルや工業用技術レベルでは、それほど必要な技術とは言えない。

ーー

共産支那がもっぱら開発を集中させているのが5Gのなかでも基地局である。

ここでデータを集め、解析する基地にしようとしている。

そのうえ支那は海底ケーブル網の構築にも力を注いでいる。

ーー

この要諦を本書は次のように恬淡として述べる。

「5Gは移動体通信の規格なのでターゲットは移動体(モバイル)になる」

「が、スマホユーザーにとって、大容量のデータを一瞬でインターネットにアップロードする需要がそれほどあるとは考えにくい」

「ここに(共産支那の)裏の事情が存在する」
 
ーー

ならば、その隠された支那の事情(目的)とは?

「ありとあらゆるデバイス、コンピュータが持つデータを数秒で全て抜き取りたい」

「5Gは(そういう)『個人情報を吸い上げようとするインフラを提供してほしい国』にとって必要な技術なのだ」(P31)

ーー

この深田女史の分析に対して、女史は国際的な裏社会(マフィア)や、金融の詐欺集団からも狙われることになった。

地球主義globalismが闇社会(ダークサイド)にも深く浸透し、闇の繋がりが地球化しつつある。

女史は、台湾のIT業界の重要人物達の人脈がマフィア組織「青幇」と裏で連携していると指摘する。

ーー

この種の情報は香港、台湾あたりでよく耳にする。

しかし、こうした情報は裏が取れないので、評者は記事にしない。

ーー

深田女史は、馬英九(前台湾総統)もTMSCもフォックスコンも裏で共産支那と繋がっているというのである。

ーー

英国がファーウェイの5G採用という英米同盟への「裏切り」をする。

それに関しての、著者の分析は、えっと声をあげるほどに独特である。

「(英国は)中枢部分を除きファーウェイを採用する(とした)」

「が、現実の問題として、ファーウェイは英国に天文学的投資をしている」

「立ち上げの段階ではMI6の元幹部がファーウェイに深く関与していた事実がある」

「(この事実を考慮に入れると)逆に英国がファーウェイの情報をもぎ取ろうとしているのではないか」と。

ーー

また世界の半導体設計の80%を占める「ARM」社を孫正義が買収している。

が、孫は日本の国益のためにビジネスを展開しているのかとういうとそうではあるまい。

次世代テクノロジー戦争は複雑怪奇、まるで伏魔殿である。

このあたりの裏情報は本書に詳述されているので、ここでは省略する。

ーー

肝要な部分は下記である。

トランプ政権が取引停止、ハイテク企業の買収阻止、スパイ摘発、インテルなどの支那への供給停止など一連の措置をとった。

それは「競合を潰すために供給を絶つ」戦略の発動である。

ところが支那はそれを見越して自製化を推進し、さらには台湾の設計図から製品を作る工場を持つ企業(ファンドリー企業)を駆使してきた。

そこで四月のホワイトハウスの会合でトランプは初めて「6G戦略」に触れたのだった。

ーー

当面の支那主導の5Gつぶしに、「5G通信の高周波は、人体の健康に悪影響」という広報・宣伝(キャンペーン)を始めたのだ。

環境保護とか異常気象に敏感な左翼やリベラル団体は、この呼びかけには応じる。

げんにベルギーは「市民はモルモットではない」としてファーウェイの5G不採用を決めた。

だが、独英仏などは5G特許の五割をしめているため、米国のキャンペーンは時間稼ぎにはなっても決定的な効果をもたらすか、は不透明である。

ーー

なぜなら既に欧州で60%の国々がファーウェイの5Gを採用を決めるという動かし難い現実があるからだ。

ファーウェイは気がつけば、欧州市場でノキアとエリクソンを凌駕(りょうが、まさる)していた。

ファーウェイのスマホ、基地局などのビジネスで欧州ならびに中東で298億ドルを稼ぎ出した。

ーー

しかし勝敗は技術の善し悪しで決まらない、政治力で決まるのである。

日本は半導体開発から5G開発で、お呼びではない状態となり、半導体業界はみごとに米国に潰された。

技術力ではなく、政治力に敗退したのだ。

さてそれなら6G(6G規格)とは具体的に何なのか? 

これこそがまさに深田女史の次のテーマなのである。      

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コメント

>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>米支戦争 18 DS勢力との決戦前夜
 深田女史が、DSとの様々な絡めで、色々な妨害を受け乍らも、斬り抜けて居る女傑で有る事を知っています。 彼女が挙げる、DSの工作員は、当然乍ら、日本にも沢山いて、然も、体制側の機関に潜んで居ます。

 彼女が、そうした人物の写真と実名・現職まで、挙げて、公表しているのですが、高価はどれほどあるのか分りません。 然し、何より彼女が、監禁されたり、不審死したりせず、元気に世界を飛び回って居る様に見えるのは、彼女にも体制側の擁護の手が差し伸べられている証拠でしょうね、それも、安倍・トランプチーム下の機関の様な気がします。

 其れは、兎も角、5Gの開発競争で肝になったのは、確か中継局で使う中継素子の開発だったと思いますが、この開発を進めて居た米国人技術者が、シンガポールのアパートの一室で、帰国直前に自殺に見せかけて殺されて居たが、彼が研究して居たデータは、彼が使って居たPCからUUSBモリーにごっそり抜き出されて、PCは空の状態だった事が分って居ますし、そのUSBは彼の死後、捜索を行った米国の司法関係者に拠って、室内から見つかって居ますから、シナも、そう簡単には、中継素子を開発する事は出来無かったはずです。

 然し、此処へ来て。EUがその本性を表し始めて居ますね、まあ、欧州の指導層と言うのは、全て、仲間を奴隷にしても平気な、ゲルマン系ですカラね、「勝てば正義」「生き残ったものが、全てを手にする」「生きて居る現世こそが全て、あの世は関係ない」と言うのが常識の連中ですカラ「一致団結して、殊に当たる」なんて、全く信用出来無い士、自身も信用して居名でしょう。

 彼らが考えて居るのは、「どのタイミングで裏切れば、自分に取って最も功利的か?」ダケでしょう。 私が白人文明の終焉が近いと思うのは、そう言う、利己主義から彼らは抜け出せない点です。

 基本彼らには、日本の様な自然=神と言う観念が薄い、其れは、「自分達は、容姿にも優れ、頭も良い、牛の小便で顔を洗って居る連中と平等な筈が無い」と、本気で思って居る連中です。

 ダカラ、罪もない現地人を殺しても痛む良心の欠片も持って居ないし、「クジラは頭の好い動物だから、殺して食う日本人は、野蛮だ」とか、自分達がして来た事を、反省一つ出来ない、本当の意味での無知で未開な野蛮人です。 

 今迄の人類の歴史で大虐殺を行ったのは、白人と青人で有る事に、異議を唱える人はいないでしょう。 大義名分は、後付けで何とでも着けられますが、肝心なのは勝ち残る事で、それが出来無ければ、ナチスのヒトラーと同じ運命ですね。 つまり、全ての罪を着せられて、歴史的な極悪人の代名詞にされる。

 5Gは、ビッグ・データと呼ばれている、大量の情報を4Gの100倍もの速さで処理できるので、そう言うルーチン・データに対しては、頗る有効でしょうが、そう言う用途がそれ程あるとは思えません。

 まあ、例えば14億人モノ人口を抱えて居るシナで、日本並みの精度の戸籍台帳を作る心算なら、意味が有りますが、一回創って終うと、毎日データの更新をするだけなのだし、優れた処理能力と言う評価を維持するには、別の機能「=情報の収集・真偽の評価」の方も大事になりますね。

 そうなるとAIとの組み合わせになるでしょうし、複数のAI同士の情報交換での「学能力」やコラボレーション能力の開発と言う、新たな5G以降の分野が見えてきます。 是が6Gや7Gと言った新たな規格のキモになるのでは無いでしょうかね。

 然し、人類にとって大切なのは、世界から「不条理な悲しみ」を取り除く事で有る筈です。 是が人類を幸福にする答えの一つだと、私は思います。

縦椅子様、ブログの更新をありがとうございます。

>米支戦争の技術覇権の舞台裏では諜報戦が展開されている。
>米支諜報戦から、5G関連を読み直すと、いま欧米日が抱え込んだ難題が了解できる。

米支の技術覇権は、技術の競争ではなく、政治の問題となって覇権争いとなっているとのこと、そこに「支那製造2025」が絡むから、ますます分かりにくい状況なります。

50年程前のことになりましたけれど、ICとはこんなものかとルーペでのぞき込んでいた頃が懐かしく思えます。

その頃は、携帯電話なんてものが発明されただけでなく、誰もが持つようになるとは、想像も出来ない未来のことでした。
因みに、テレビがこんなに薄くなることも、想像できませんでしたけれど、テレビからブラウン管がなくなるとも思っていませんでしたけれども、技術の発展は凄いものです。

4G規格から5G規格への発展について、ファーウェイが米国を出し抜いたイメージがありましたけれど、ファーウェイの部品にはバックドアが仕込まれているとの情報から、支那では国内の反政府組織の情報を得ることが大きな政治目的になっているから理解しましたけれど、その延長で世界の反支那運動の情報を得るためにバックドアを設置するのは、反対だと思いました。

勿論、ファーウェイに対する米国の製品も、米国の都合で何かを仕込んでいる可能性はありますが、米国と支那の怪しさを比べるとき、圧倒的に支那の方が危険だと考えるからです。

米国と支那の危険性の差は、ちっぽけな日本人に関係ないと思いますが、支那には国防動員法や国家情報法があるからです。
米国もまた危険な国という人は多いと思いますけれど、まだ支那程の危険性は感じません。
だって、国民が選挙で大統領や国会議員を選出するのですから、まだ健全な国だと思うのです。

此に比べると中国は、人民全体の個人データと、思想をチェックして国への忠誠度を測った上で、世界の人の自国への好感度を測りそうで好きになれません。

で、日本は6G規格ではなく、5G開発で米国に潰されたとのことですが、日本の技術者には頑張っていただき、6G規格や7G規格では、再び米国と競争できるように頑張っていただきたいと思います。
そして、そのときには日本の電子産業に復活して貰わないと、最先端の技術で米国に負け、家電で中国との競争で苦労していては、技術立国の日本の名が廃るからです。

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