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2019年8月 3日 (土)

アミロイドベータは単なる悪者ではなく、脳の防御反応による「脳細胞を守る兵隊」であった

ーー以下東洋経済山口 茜コラムより抜粋編集

日本は、超高齢社会で2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推定されている。

その認知症の6割以上がアルツハイマー病であり、その有効な治療法があれば、朗報となるだろう。

ーー

2014年アルツハイマー病に罹患していた人が回復したとの論文報告された。

「アルツハイマー病患者の回復が史上初めて発表された」

このニュースは、瞬く間に世界を駆け巡った。

ーー

アルツハイマー病に罹患した患者の脳を調べてみると「アミロイドベータ」と呼ばれるタンパク質が蓄積していることが分かった。

それゆえ、アルツハイマー病の原因は「アミロイドベータ」の蓄積が原因であるとされてきた。

そして治療は、脳に溜まったアミロイドベータの除去に主眼が置かれてきた。

ーー

しかし、アミロイドベータを除去する薬剤は、症状を緩和させることはあっても、病気の進行を抑制させたり回復させたりしなかった。

それで、アミロイドベータが蓄積する原因について研究がなされ、「炎症」「栄養不足」「毒素」の3つがアミロイドベータを蓄積させる原因であることが分かった。

ーー

(1)炎症(感染、食事、その他さまざまな原因による)
(2)栄養素の不足(神経栄養因子、ホルモンなど)
(3)毒素(カビなどの生物毒や金属など)

ーー

さらに、アミロイドベータは単なる悪者ではなく、脳の防御反応による「脳細胞を守る兵隊」であったことも分かった。

3つの原因は、脳にとっての脅威であり、それを防ぐためにアミロイドベータが出現し、脅威が払拭されないと、アミロイドベータが過剰になり、最終的にアミロイドベータが守るべき脳細胞を壊してしまう。

裏を返せば、アミロイドベータが溜まる原因(脳の脅威)を取り除いていけば、アルツハイマー病から回復できることになる。

さらには、病気にかかる危険(リスク)も低減できる。

ーー

この仮説に基づいて、アルツハイマー型認知症にたいして「リコード法」と呼ばれる新しい治療法を確立した医師がいる。

この分野で30年にわたり研究を続けてきたデール・ブレデセン医師である。

彼は今やアルツハイマー病など神経変性疾患の世界的権威として知られる。

ーー

ブレデセン医師は2017年8月、『アルツハイマー病 真実と終焉』を一般向けに出版し、その中で、「リコード法」について書いた。

この本はすぐにニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルで取り上げられ、ベストセラー入りを果たした。

ーー

リコード法で治療すれば認知機能を回復でき、早期であれば完全回復も期待できるという。

その治療内容は、

食事、運動、睡眠といった生活習慣の指導
脳の栄養不足を補う栄養補助食品の紹介
脳訓練、ストレス対策など

ーー

リコード法は、ひとりでは迷子になってしまうような状態だった患者が職場復帰を果たすなど、素晴らしい成果を挙げている。

まさに、これまでの医療の常識を打ち破るものだった。

ーー

この治療を始める前に、アミロイドベータが脳に溜まる3つの原因のどれが、その人の病気の主原因となっているのか検査する必要がある。

ブレデセン医師はこれを「認知機能検査」と呼ぶ。

実は、アルツハイマー病と診断される15~20年前から、すでに病気は始まっている。

年齢でいえば、ちょうど40歳を迎えた頃からが危なく、病気がひっそりと進行し始めている人が多い。

ーー

ということは40代のうちに認知機能検査を受けるべきだということになる。

ーー

恐ろしいことに、認知症は発症するまで、ほとんど何の症状もない。

あったとしても、「些細な物忘れ」「夕方に疲れが出る」「人の顔を覚えにくい」など、“歳のせい”で片付けてしまうようなものばかりだ。

言葉がうまく思いつかない、会話に入れない、少し前の出来事もすぐに忘れてしまう、いつも通い慣れた高速道路でどの出口を出れば家に帰るかわからなくなってしまう……。

放置すると、認知機能障害につながっていく。

ーー

そして、認知症と診断される頃には、病気自体はすでに末期を迎え、日常生活に介護が必要な状態になっている。

ーー

認知機能低下の原因を確かめる上では、生活史を振り返ってみるのがよい。

頭のケガや過去に受けた全身麻酔
喫煙、飲酒、別の病気で処方されている治療薬
口腔内の不衛生、いびき、慢性副鼻腔炎、自宅・職場・車のカビ
ダニに噛まれたこと、化粧品やヘアスプレー
制汗剤の使用、便秘、あまり汗をかかない

といったことも手がかりになるという。

ーー

自分で認知機能の低下を自覚している段階であれば、リコード法で今のところ全ての人が回復しているという。

しかし、症状がある程度進んでしまうと、100%の回復は望めなくなっていく。

このため、ブレデセン医師は「認知機能検査で目標値から外れている項目があれば、すぐにリコード法を始めてほしい」と力説する。

これは症状がない人も同じで、この時点からスタートすれば、一生アルツハイマー病を寄せ付けずに過ごすことも可能ということだ。

つまり、予防できるわけである。

ーー以下medicaltribune(松浦庸夫)より抜粋編集

アルツハイマー病治療で注目の「リコード法」
日本人100例超から得られた症例データを紹介
2019年07月29日 18:07

「リコード法」はアルツハイマー病(AD)の個別化医療として米国で誕生した。

2014年に初の症例報告によりAD患者の9割で改善効果が認められ、注目を集めている(Aging 2014; 6: 707-717)。

第1回オーソモレキュラー医学会(JSOM、7月20〜21日)では、日本ブレインケア・認知症予防研究所(東京都)所長の今野裕之氏がリコード法について解説した。

同時に、2016年の導入以降、自施設で実施した100例超の症例から2例を紹介した。

ーー

リコード法は、米国のAD研究者Dale Bredesen氏が開発したADの統合的な治療法(プログラム)である。

食事(栄養)、運動、睡眠、ストレスケア、脳トレの5項目における生活習慣の改善が柱となっている。

今野氏によると、2017年までに米国では500例以上がリコード法によりADの症状が改善し、2019年5月時点で3,000例以上が同法による治療を受けているという。

ーー

一般的に、ADの発症は脳内に蓄積したアミロイドβ(Aβ)による神経障害が原因とされ、Aβの除去がADの改善につながると考えられている(アミロイド仮説)。

しかし、リコード法では、神経障害を起こすさまざまな問題が発生することにより、防御反応としてAβ蛋白が蓄積し、結果として神経が障害されると考えている。

ーー

また、リコード法でADは(1)炎症性、(2)萎縮性、(3)毒物性、(4)糖毒性、(5)血管性、(6)外傷性ーの6つのサブタイプに分類される。

炎症性は脳の炎症によるもので、食事も深く関わっており、萎縮性は脳機能の維持に必要な栄養素やホルモンの欠乏によるもの。

毒物性は重金属や真菌などに含まれる毒素に起因し、治療が最も困難とされ、糖毒性は持続的な高血糖状態によるもので、炎症性と萎縮性の混合型である。

それぞれのサブタイプにより治療法は異なる上、大半のAD患者は複数のサブタイプが併存するため、治療も多種多様だ。

ーー

前述の通り、リコード法では食事(栄養)、運動、睡眠、ストレスケア、脳トレの5項目における生活習慣の改善が柱となる。

が、中軸を担うのは「ケトフレックス12/3」という食事法だ。

主な特徴は以下、

①肉ではなく野菜をメインとするケトン体産生を促す地中海食
②12時間以上の絶食時間を設ける
③糖質量でなくグリセミックインデックス(GI)値が主な指標

さらに、定められた用量のサプリメントやハーブ類の摂取も推奨されている。

ーー

今野氏の施設では、これまでにリコード法を実施した100例超のAD患者で有効性が認められたという。

例えば、94歳の女性(サブタイプは炎症性、萎縮性、糖毒性)では、糖毒性に対して糖質制限食を導入しつつ、BMI低値(18.2)を考慮してココナツ油によるカロリー摂取量を増やした。

サプリメントはビタミンB群、ω3脂肪酸などを摂取し、1回45〜60分の有酸素運動を週4〜5回、および8時間の睡眠を設定した。

また、20分間の脳トレを日課とした。

ーー

その結果、血液検査のデータにおいて炎症とインスリン抵抗性などの改善が見られた。

Mini-Mental State Exam(MMSE)による認知機能検査では、ベースライン時の22点から4カ月時では26点に上昇(改善した)。

記憶に問題がない時間が増え、自覚症状も改善した。

家族からも以下のような報告があった。

(2カ月後)「以前より反応が少し良くなった」

(3カ月後)「以前は分からなかった、"自分が変だ"と認識できるようになった」

ーー

これまでの臨床データおよび経験を振り返り、同氏は「リコード法はADの統合的な治療プログラムであり、証拠(エビデンス)に基づきより根本的な治療を目指すもの」と強調。

同時に「患者に合わせた食事や栄養素の補充によって最適な状態を目指す点においては、オーソモレキュラー医学と共通する」とまとめた。

オーソモレキュラー医学とは、栄養を補うことを通して健康を維持するための補完代替医療である。

ホメオスタシスを維持する点で栄養摂取が一般に不十分であるという(現在なされている科学的な合意と衝突する)主張である。 

ただし、生活習慣の改善を目指す治療プラグラムであるため、家族や介護者などの協力が必要不可欠である点など、課題もある。

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コメント

>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>AD(アルツハイマー型痴呆症)の画期的療法
 このリコード法と名付けられている療法のご紹介は、今後、私自身や周囲の人が、直面する可能性が高いADの療法の周辺知識として、非常に貴重なモノで、早速、友人にも、情報を拡散周知したいと思います。

 私は常々、医師の方の中には、医師免許に胡坐をかいて居る様な方が居るのではなかろうかと疑って居ます(スイマセン)。

 と言うのは、飛び込みで通院した医院で、症状を言うと、直ぐに「風邪だよ」と言って、片付ける人が多いからですね。

 素人の私が考えても、病気と言うのは感染症を除けば、単一の原因で起こる事は、寧ろ、少ない筈で、出て来た症状はその総合的な結果、亦は、端的な症状に過ぎない筈です。

 ダカラ、血圧を測り、体温を看て、問診を行っても、本当に正確な診断学出せるのは、数割しかないと思います。 是を無責任だと思うのか、思いやりと、受け取るかは人其々でしょうが、私は、信用しない方です。

 ですから、今通って居る病院は、毎回最初に、採尿と採血を行って、その数値を、前回のものと比較し、この2か月(今は3か月)の間の病気の変化状況を推定すると言うやり方に、納得して居ます。

 まあ、敗血症で生じた血膿が、腎臓や心臓に溜まていて血膿は抗生剤の約90日の投与で解消しましたが、その結果、腎臓のクレアチニンの数値が悪いのですが、併せ持って居る病気が、Ⅱ型糖尿病、喘息、高脂血症と有るので、余計に安易な診断を下す医師を信用できないのですがね。ww

 私の妻の母親が、今年で86歳ですし、父方の叔父が87歳になりますので、ADには恐怖感すら持って居ます。 勿論、私自身も妻も気を付けねばなりませんし、友人で80歳近辺の人が結構いますからね。 

 社会の高齢化は目出度い事ではあるけれども、同時に、「人生の質」と言う点を、問題として突きつけられているとも、思いますね。

 このリコード法と言うのは、食事(栄養)、運動、睡眠、ストレスケア、脳トレの5つの手軽に、毎日出来る方法で、謂わば、「習慣改善」に拠って、自分自身を変えて行くと言う処に着目した事が、素晴らしいと思います。

 どんな妙薬よりも、この習慣の改善は、自分の生きて行く上の体の機能を変える効果がある点、例えば、アミロイド・ベータと言う、本来、脳を護る蛋白質を過剰に脳に蓄積する様なマイナスの循環から、取り除いて行くプラスの循環に変えて行くと言う事では、画期的です。

 もし、妙薬が一時的な効果しかないモノなら、お金が尽きたり、他の病気に障るのなら途絶しなくてはなりませんが、この方法なら加減すれば良いので、治療が継続出来、人本来の機能を取り戻せる流れになるなら、他の体の劣化や病変にたいしても効果を期待出来ると言う事ですね。

 人の最後の敵は、何時の時代も「老い」で有る事は、歴史的にも遺されて居て、あの秦の始皇帝が「不老長寿の仙薬」を求めて、家臣の徐福に、3千人の少年・少女を着けて、日本に旅立たせています。 まあ、この故事は、別の目的があったのだろうと言われて居ますがね。

 どんなに、無敵を誇った大王でも、何れは寿命が尽きて死んでしまう。 ダカラこそ世の中が、平和に続いて居ると言う考え方も出来るでしょうし、のさばって居た古いものが、ある日突然、い無くなって、新たなものが世に出る余地も出来る。

 つまり、変化が起る為には、古いものの死や滅失が、不可欠であると言うのも、是亦、自然の法則なのでは、無いだろうか。

 現代医学が一体何を目指して居るのかと考えるに、決して昔の様な「不老長寿」ではなく、「神から与えられた命と体を上手に使って、天から自分に課せられた目標を、達成するに足る健康を維持する事」に有るのなら、個人の方も、自分が進んで、考えを糺し、生活を律し、自分以外の人の為に、自分が役立つ為に生きでしょう。

 医学とは、患者と医師とのコラボレーションで無くてはならず、どちらも「いずれ訪れる死は、生物の宿命だが、死ぬ一瞬迄、心は健全な人間で在りたい」と言う共通の目標を持って居るべきだと思います。

 勿論、精神障害や脳の機能障害で、意識が魂の原出でない場合は、その生の意味は現代医学では、天に任せる他は有りませんので、除きますがね

認知症は、高齢社会に付きものだと思っています。
私の祖母が此になったのは、今から45年にもなったでしょうか、その頃は、まだ認知症という言葉どころか、痴呆症という言葉もなかったです。
せいぜい老人ボケと言っていましたが、暫くして有吉佐和子氏が「恍惚の人」を書きまして、世間に認められた感じでした。

祖母は、毎日と言って良い程に夕刻、現在の状況から昔に戻ってしまったものですから、私のことは忘れられました。
面倒を見なければならない私は、私のことを思い出して貰わないと面倒を見ることも出来ませんから、始めに祖母に娘のことを思い出して貰いました。
そこから、孫(娘の子)のことを思い出して貰うことで、私の年齢を思い出させて私の存在を確認し、最後に私は信用できるものであるとさせていましたが、祖母が昔に戻るのは、祖母にとってその頃が一番楽しい頃だったのでしょう。

祖母にとっては楽しく、私にとっては普通の毎日であったのですけれど、世間的には貧しい暮らしであったことが、大人になってから分かりましたけれど、終戦から暫くしてから生まれた私には、戦後の経済成長も余り関係なかったようです。

祖母が認知症になってから、長男(私の父)と次男で交互に面倒を見ていたのですけれど、直接面倒を見るのはそれぞれの嫁ですから、その世話は大変で、面倒疲れで二人ともふらふらになり、祖母を入院させたのですけれど、入院させてから亡くなるまでは早かったと思います。

今から45年も前のことですから、治療と言うより収容してるのが実態だったのかも知れませんけれど、考えてみますとやるせない気持ちになりますが、それ以上のことは出来なかったと思います。

その後、時代が変わって恍惚の人から痴呆症、そして認知症になり、世間の見方も変わってきましたけれど、新しい医療が発見されたことは朗報です。

此が、実用になるまで、そして一般的な治療になるまでには、まだ時間は掛かると思いますが、願わくば私が発症するまでに、健康保険の対象になって欲しいものです。

様々なところで、認知症の患者さんは見てきましたけれど、患者さんは言っては悪いのですけれど、ご自分の中で暮らしているから気楽(?)ですが、周囲の身内が大変なので、そちらに迷惑を掛けるのが申し訳なく思っているのです。
でも、発症するようなことになったら、後のことは知らないです。

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