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2019年4月26日 (金)

『一帯一路』とは册封体制のことだ

三橋貴明氏は、10年以上前、ネット上で赤字神と呼ばれていた。

というのもネット上で、財政赤字など全くおそるるに足らずとして、既成メディアの論説を全否定してみせたからだ。

まず三橋氏は、財務諸表の損益計算書や貸借対照表を上げ、借金の一方に資産が存在することを示した。

そして日本国債の買い手(貸し手)の90%以上が日本国民(預貯金を含む)であることから、日本国の借金とされているものが日本国民の資産であることを示したのだ。

このようにして朝日新聞がしきりに国債増と財政赤字を国民の借金と表現し、それへの懸念を表明していたのを、あっさりと覆してしまった。

ーー

そして三橋氏は、朝日新聞が「コンクリートから人へ」と表現することで、財政出動に反対していたのを、これも、むしろ国債を増刷して財政出動し、デフレを解消すべきだと提案していた。

ネット住民は、財政に対する考えを変える人が続出、小生もその一人であった。

以来国債の「国民の借金」という表現は、ネット上では通用しなくなる。

ーー

当時小生は三橋氏の本を大量に買って読んだ。

しかし最近は、ネット上では、もう財政赤字を問題にする人がいなくなり、小生は三橋氏のブログも著作にもご無沙汰していた。

宮崎氏が書評に三橋氏の新著を紹介されていたのを読むと三橋氏が新たな境地を開かれていたようなのだ。

それで、宮崎氏の目を通して紹介したい。

ーー以下「宮崎正弘ブログ書評」より抜粋編集

三橋貴明『米中覇権戦争 残酷な未来透視図』(ビジネス社)

経済論壇で大いに気を吐く三橋さんの最新作。

ネット環境出現後分かったことは、香港映画でジャッキー・チェンがしゃべる言葉は、北京では通じない、意味不明であるということだった。

つまり、「中国」には、漢民族などというのは存在せず、「中国」とは多言語多人種の集合体であり、それぞれの民族は歴史(文字による記録)を持たなかったのだ。

「中国」というのは1949年にできた新興国で有り、4千年の歴史など持ってはいなかった。

ーー

その新興国「中国」が、米国と対峙して覇権争いをしだしたというのだから、驚くべきことが起こっていると考えるべきなのだ。

どうして新興国が、世界を相手に自分の存在を誇示できるようになったのか。

それは、「中国」が貿易によって巨大な富を築いたからだ。

なぜそれが可能だったのか。

ーー

それは、世界最大の市場を持つ米国が、「中国」に対して市場を開放したからだった。

ーー

というのも、利益と危険を天秤にかけて、利益を求める人たち、つまり国際金融組織が、「中国」に莫大な投資をして、生産拠点に仕立て上げたからだった。

その結果、「中国」に富が集中した。

ところが、「中国」の支配者である支那共産党は、客観性、公平性、公共性といった近代を知らない人たちによって構成されていた。

つまり、支那共産党政権では、自由、法治、民衆政治という近代国家を運営できなかったのだ。

彼らは、対米貿易によって得た富を、世界を自分たちの思い通りにするために使い始めた。

ーー

そうなると、世界から、客観性、公平性、公共性といった近代が失われることになる。

国際金融組織でさえ、支那共産党によって近代的な金融の仕組みが破壊されては投資も利益も無意味になると心配し始めた。

つまり近代世界をどうしても守る必要が出てきた。

そうして起こったのが、米支貿易戦争なのだ。 

ーー

ということは、近代世界は「中国」との戦いに勝たなければならない。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」つまり敵である「中国」を知る必要が出てくる。

三橋氏は、「中国」を「キメラ」に喩えている

キメラは、同一個体内に異種の生物の存在(異なる遺伝子を持つ細胞が混合した状態)を意味する。

つまり「異質同体」、ギリシア神話に描かれた「キマイラ」に由来する。

ーー

三橋氏は、習近平の進める『一帯一路』とは册封体制のことだと定義する。

そして「中国」はこの冊封体制に入らない国とは貿易をしない。

つまり習近平が進めているのは、支那経済圏の構築にあるとみる。

ーー

「一帯一路とは、要するに大清帝国の册封体制の復活(に他ならない)」

「伝統的な册封体制の支那帝国と、(共産)党が国家の上に立つ国家社会主義(ナチス)を加え(ミックスし)、造成したキメラだ」

ーー

しかし中国版キメラは旧ソ連とは異なる。

民族浄化(ジェノサイド)や民族隔離を採らない。

むしろ北京語を話す(漢族)男性を、全土にバラマキ、異民族(ウィグル)女性などとの通婚を奨励した。

「(そして)チベット人も、ウィグル人も、中国という溶解炉の中に落とし込み、じっくりと煮立てることで消滅させようとしている」(P232)

これを三橋氏は洗脳ならぬ「洗国」と表現している。

ーー

三橋氏の議論に従うと、米欧列強型の旧来の戦争(熱戦と冷戦)では「中国」に勝てないとするあたりが、意表を突く。

ーー

かくして米支貿易戦争とは近代と非近代キメラとの覇権争いということになる。

国際金融組織が「中国」に仕掛けた大掛かりな金融時限爆弾『灰色の犀』が、暴走する機会を待っている。

(犀は普段はおとなしいが暴走しだすともう誰にも止められない)

習近平は『灰色の犀に気をつけろ』と発言している。

この発言には、『灰色の犀』が仕掛けられているという自覚があるのかも知れない。

ーー

そして大波乱は五年くらいで終局を迎えるが、最後の砦である日本は世界を救えるとする。   

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コメント

>縦椅子様 本日も更新有難う御座います。
>>米支覇権戦争と言う見方
 私も三橋氏の「財政危機否定」を読んで、今迄の、国家と家庭との経済に対する考え方が、全く違う事に気付かされると同時に、マスコミの国民に対する悪意を含んだ情報操作の在りかにも気付かされたひとりです。

 当初は、朝日系ダケでしたが、マスコミ自体が戦後日本を支配した、GHQのWGIPの広報手段で有った事が分ると、寧ろ、右寄りの姿勢を取って居る読売こそ、そのラスボスであり、朝日は、寧ろ、ソ連の国際コミンテルンの広報機関であると言う見方の方が、正しいと思って居ます。

 シナ社会が、キメラなのは、別に今始まった話では無い、と言う認識は、歴史学を土台にして居る心算の私に取って、謂わば、基本認識です。

 シナは、周辺の蛮族が、入れ代わり立ち代わり王朝を交代させて、繋いで来たのが、この4千年であり、真の中華は、その1万2千年に亘って、シナを平和に支配して、漢字の原型の表意文字を始めとする、様々な文化・文明を創生した、長江文明であり、彼らこそ、中華人であると言う認識です。

 ですから現在のシナ社会は、多種多様な言語、人種の混淆と混沌の中に有る、「キメラ」であると言う三橋氏の認識に、全面同意します。

 では、三橋氏が提示した設問、「なぜ、建国70年にも満たない国が、世界覇権を夢見、其れを実行したか?」ですが、私の結論は、米国経済の先行きを案じた米国大統領共和党のニクソンが、電撃手に訪中して、シナに米国市場を開放すると言う機会を与えた事、13億人の大消費圏に成長する可能性が有った事、シナ4千年の歴史と言うプロパガンダに拠って、歴史コンプレックスを持って居る、欧米社会が幻想を持って居た事と言う、最初から、3つの隙が有ったと言う事でしょうね。

 是に対するに、鄧小平は、直ぐさま、共産主義の一種である「国家資本主義体制」に、生体と党を造り変えましたが、勿論、欧米側には秘密にして居ましたが、例え、洩れたとしても、当時のシナは、日本の10倍以上の人口を持ちながら、経済規模は1/10の国だったので、僅か3~40年の裡に、世界第二位の地位に飛躍してこようとは、思って居ませんでしたし、人種的な、「白人優性論」に捕らわれて居る、非科学的な側面を持つ欧米社会は、多寡を括って居た面が有ったでしょうね。

 其れでも当初は、共産主義の全体主義的な傾向から、平成が始まった89年に起った天安門事件を重視して、人権問題でシナを拒絶する勢力も居ました。

 然し、当時、腐敗の極みに遭った日本で、天皇陛下の訪中を断交し、是で、人権問題で反対して居た勢力が、静かになったのは、実は驚くべき事だったのですが、その件については、亦、機会があれば、コメントを寄せたいと思います。

 是でシナは、大きな関門を潜り抜ける事が出来た、と言えましょう。 マスコミの死な傾斜は、実はこの時に始めって居たと思われます、(特にNHK)

 その後、政権が、レーガン~パパブッシュを経て、民主党のウィリアム・クリントン大統領政権になると、金に弱く反日的な、この政権は、シナの市場開放だけでなく、あらゆる面で規制を緩和しますが、その当時も、シナは共産主義国だった事を忘れてはいけませんね。 

 完全に戦前のFDR政権と同レベルの容共政策だと言う他は有りませんが、この状態が、ブッシュJrの共和党政権に引き継がれ、ブッシュ大統領の弟は、シナの3大派閥の1つである太子党系の会社の顧問から、上海派の石油利権派と繋がり、巨額の報酬を得て居ました。

 この時点では、米国は、挙ってシナを受け容れて居たわけで。「なぜシナが是程短期間に巨大になったか?」と言う疑問が、空々しく思える程でしたので、米国の政治家の劣化が酷かったから、と言う他は有りませんね。

 思えば、米国が世界覇権を取れたのは、産業力や経済規模が格段に落ちる、ソ連が米国と軍拡競争をやって、維持費だけで国家予算の大半を吐ひこまなくてはならない規模に軍を膨らませた結果、財政が破綻し、東欧の共産圏の経済を維持出来無くなり、次々に離反や革命が起ったからでしょう。

 つまり、ソ連は自滅したワケで、米国は、軍拡競争と言う、銃弾無き戦争に勝利s他に過ぎません。是は、3年半に及ぶ、互いに視力を尽くした熱戦を繰り浩方日本ントの戦いに勝利したのとは、全く意味が違うと言って良いでしょう。 武では無く、謀に拠って勝ち取ったとしか言えない覇権でした。 

 ですから、米国民も、政治家も、覇権の重さが、分って居ない、現実味が無いので、得に政治家は、私腹を肥やす事で、そのメリットを享受しようとしたのでしょう。 それも、世界二戦争の種をばら撒くと言う悪魔の手法に拠って。

 その報いが、米支間に潜在した「覇権戦争」で有り、オバマ民主党政権は、シナの暴力に対する防御一切行って居ない、然し、米国内には、そう言った売国政治家の行動を苦々しく思って居た、愛国者集団が居て、来るべき時に備えて、シナが米国内外で行って居る、暴力の全てを調べあげて居た。 ダカラ、トランプが政権を採ると、状況が一変する事に成ったのだろう。

 然し、三橋氏は、是だけで葉今のシナは追詰め、改革する事は出来無いというが、然り、今追い詰められている勢力は、半分の習近平ダケで有る、もう片方は、米国内の民主党。ウォール街の金融勢力と結びついて居るのだから、習だけを追い詰めれば、北京派習の政敵である、上海派の江派を利するのは、自明の理。 

 すると、今はトランプ側に着いて居る「シティ」派のウォール街勢力への寝返りが当然起こりますので、シナ支配は選手交代しただけに終わり、オバマの民主党政権下と同じシチュエーションが、再現されて終いますが、是が起これば、近代世界は終焉し、中世に逆行してしまうでしょうね。 愚かなり、金収集団。

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