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2019年1月27日 (日)

戦国時代に日本では諜報学は確立していた

ーー以下「宮崎正弘ブログ書評」より抜粋編集

山村明義『勝つための情報学 バーチャルからリアルへ』(扶桑社新書)

「情報」はインフォーメーション、PR、そして昨今流行語のフェイクニュースなどを含み、その解釈あるいは定義つけが混乱したままだ。

日本語の「情報」には「インテリジェンス」も含んでいることになる。

しかしインテリジェンスは「諜報」と分けて理解した方が良い。

ーー

戦国から徳川幕府にかけて、武士には諜報の伝統があり、その奥義への理解は深い。

その伝統が日清日露から大東亜戦争まで継続していた。

そのことは甲賀者や伊賀者という代々諜報を生業としてきた一族がいたことからもわかる。

ーー

諜報の戦術を記した古典は言うまでもなく孫氏である。

孫子を愛読したのは武田信玄だった。

「風林火山」は孫子が原典であることは周知の事実だろう。

ーー

諜報、謀略の行使に関して言えば、織田信長だ。

今川を、様々な事前工作と諜報、虚報で騙し、隘路となっている桶狭間に、まんまとおびき寄せたところに卓抜なる才能を見て取れる。

桶狭間での勝利は、『幸運』とか「乾坤一擲の勝負」とかではなく、信長の巧みな諜報、謀略の側面からみるべきなのだ。

ーー

評者(宮崎)はそのことを拙著『戦国武将の情報学』(現代書林、絶版)でも展開した。

しかし売れなかった。

ーー

信長のやり方を横で見ていた秀吉は諜報と虚報の天才であった。

現在支那の工作員も舌を巻くほどの謀略家だった。

秀吉のこの側面は『太閤記』などが消し去った。

「太閤記」の中の秀吉は異例の出世、明るい英雄という心象操作がなされている。

冥界で秀吉は哄笑しているに違いない。

ーー

大東亜戦争には、帝国陸軍が「中野学校」を設立し、情報、諜報、謀略の専門家を育成した。

とくに岩畔豪雄(いわくろひでお)の凄まじい活躍は斯界で知られる。

戦後も活躍し、京都産業大学の創設者の一人となったのだが、いまの日本人は名前さえ知らないだろう。

ーー

岩畔は若泉敬(国際政治学者で沖縄返還の際、佐藤栄作の密使として活躍した)らを育てた。

ーー

幕末に、諜報の重要性を力説した人物は、誰あろう、かの吉田松陰だった。

松陰は孫子に関して「孫子評註」を書いている。

このことを評者も小欄などで繰り返し述べてきたので、ここでは繰り返さない。

ーー

さて、本書の著者・山村氏は記者歴35年、その豊富な体験から、まずは虚報(フェイクニュース)の見破り方を説き、リアルな情報にたどり着く方法を要領よく述べる。

とくに山村氏が指摘しているのは「三角測量法」と、「6W2H1D」である。

一般的に言われるのは「5W1H」だから「W」と「H」が一つ増え、さらに「D」が加わる。

これが鉄則だとされるが、詳細は購入して読んでほしい。

(what purpose (なんの目的で)、how much(いくら、どのくらいの規模で)、doing or done(やっているか、あるいはやったか) を加えたもの)

ーー

第六章は「暗号情報が日本を救う」で、日本の暗号文化に筆が運ぶ。

個人的にいえば、この章が一番面白かった。

ーー

支那がアメリカから盗み出したファーウェイの5G技術は、いまのスマホの100倍のスピードになる。

が、いずれ開発される量子コンピュータでは複雑な暗号アルゴリズムも1秒以内で解析してしまう。

だったら理科系エンジニアも暗号設計者も不要となる?

ーー

山村氏は、暗号はオンハルト・オイラー(18世紀の天才数学者)が近代暗号学の嚆矢とされるが、じつはそれより早く日本人が「発明」していたと次のことを紹介する。

「これより先に、その(暗号の)関数を発見したのは、江戸時代の和算家である久留島義太(和算家名は「喜内」、1696−1758)だった。

「江戸時代の和算のレベルの高さ」(179p)

ーー

これは人工知能の時代をむかえる日本にとって、対応ノウハウの秘密が隠されているような気がする。

ーー

さて「暗号化」を山村氏は数式やコンピュータアルゴリズムに頼るのではなく、日本の伝統に頼れと書く。

その意外な示唆は、文学的であり、同時に意表を突く提言である。

ーー

戦国時代の暗号は和歌の本歌取り同様な教養が必要だった。

一例として、和歌の智恵、教養を探りあて下記を紹介している。

紀貫之は「古今集」に「小倉山 嶺たちならし 鳴く鹿の へにけむ秋を 知る人ぞなき」を残した。

これは「おみなへし」(女郎花)の暗号だった。

ーー

ナチスは暗号通信にエニグマを使ったが、日本の暗号パープルはアメリカが見破っていた。

だからFDRは、真珠湾攻撃を事前にが知っていた。

ならばアメリカはどうしたのか。

土壇場で数式アルゴリズムにたよらず、インディアンのナボホ族に通信を取らせたのだ。

インディアンの言葉など、日本で知るものはいなかった。

そこで日本も薩摩弁で、ミッドウェイ以後、通信をしていた記録もあるが、日系アメリカ人で薩摩出身者がアメリカ軍に協力して、解読した。

ーー

数学ではなく、文化(言語)、そして文字を暗号に使うべきと著者は言う。

たしかに辻原登氏の小説(『ダッタンの馬』)によれば、対馬藩は、半島の倭館、幕府との通信に阿比留文字を使用したという。

朝鮮文字に似ているという「阿比留文字」は朝鮮官僚もシナ人学者も読めなかった。

戦国時代に日本では諜報学は確立していた。

情報戦はそれを意識するかしないかということだろう。

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コメント


 >縦椅子様本日も更新有難うございます。
>>日本の諜報戦と技術の歴史
 私も昨日か、1昨日、「戦前日本は、諜報戦が未発達だから負けた」とか言う説は、蒙昧であると思い反論しましたが、今日はその本格的な内容の反論になって居て嬉しいですね。

 暗号に数学が援用されている事は、学生時代に、「情報」と言う単位が有ったので、授業で、何と無く知って居ましたが、和算を使って居たとは、成程と言う気はしますが、生憎と、和算に関する知見が一つも有りませんので、ピンときません。 然し、歴史の長い国には、独自の数学が有るのかなぁと思います。

 例えば、西洋の数学の、少なくとも解析学の基礎は、エジプトのピラミッドの設計に由来しているのでしょう、他にも、アーリア人は、優れた独自の数学を持って居たか王制が有り、古代の神殿の設計の謎とされる部分には、その数学が使われた可能性が有りますね。

 その証拠に、やはりアーリア文明のインドには、「インド式数学」と言うのが有って、私は、興味を惹かれて本を購入し、チョット勉強しましたが、数学の奥深さが広がったと言うか、人類の叡智って凄いなぁと感心しきりでした。インド人が、米国のIT分野で独占的に業界を占めているのは、寧ろ当然だ、と思いますね。

 日本の戦国時代の諜報戦と暗号技術の中に、和歌の本歌取りの様に、日本文化に対する深い造形が無くては無理なモノや和算の知識迄使われて居たと言うなら、戦国時代の諜報技術は、高度に完成されたものであった事は確実です。

 すると、4千年を自称する歴史で、平和な時代の合計が僅かに600年しかない、つまり、85%が戦乱時代であった、シナで、こうした暗号が、何故、発達して居なかったのか、と考えれば、詰まる所、文化文明を発達させる想像力が、不足して居たと言う事に成るだろう。

 マァもっと穿った見方をすれば、シナの歴代の社会には、そう言うものをモチベイトする、必要も、余裕も、無かったと言う事か、つまりは、シナの政権交代は、殆ど、外患に拠るものダカラ、暗号の必要性は限られて居たと言う事でしょう。亦、侵略して来たのは、全て遊牧民で有り、情報発信力の基盤となる、学問自体が不在だったと言う事は、致命的だと思いますね。

 然し、日本政府は温故知新の教え通り、和算等、もっと日本の独自文化を、日本人に広めて、インド数学の様に、現代の最新の領域に活かせないだろうか、とも、思います。

 この辺り、俺は理系だ文系だと言って居るが、単に嗜好の違いでしかないのに、先天的な脳の構造の差の様に云う事で、自分の不努力の言い訳にして居る人が多いのでは、無理なのかもしれませんね。 確かに人には、向き・不向きや得手・不得手は有りますがね。

 処で、戦前日本には、こうした伝統的な優れた暗号技術が存在して居たのに、それを、いとも容易く、読解されて終ったのは何故なのか、と言えば、山村さんが挙げている様に、ミッドウェイ以降、薩摩弁を使った暗号を使用したら、日系米国人の薩摩出身のモノを、解読に使った、と言う下りは、同じ薩摩の出身者として、誠に残念でしたね。

 その人の所為で、一体幾人の日本人が命を落とした事か、と思うと「如何なる理由や事情が有っても許し難い」と怒って居ましたが、チョット経ってから、その人はその時点では、既に日本人では無く米国国民なのだ、と気づき、怒りは消えました。 

 然し、米国の暗号解読には、オソラク、ドイツ人、日本人、イタリア人と言った、枢軸国側の国を出自とする米国民が、それも、相当に高い知能・知識を持った人が、用いられたであろう事は想像に難くないですね。

 流石は、移民の国で、より取り見取りだったのですね。 何しろ、薩摩弁自体が、国を守る為に創られた、暗号の様な、方言ですからね。 本歌取りの様に、その国の文化まで、掘り下げないと判らない場合が有りますからね。

 興味具会い話題のご紹介、有難うございました。

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