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2018年12月29日 (土)

悩みがないわけじゃないけど、悩んだところでしょうがないでしょう

ーー以下「宮崎正弘ブログ」より抜粋編集

ニーチェは日本で最も有名な哲学者だが誤解されている。

そこで、その誤解を解いてやろうと思い立った。

ーー

まず翻訳の問題がある。

ニーチェの文章で使われている語彙は多彩で多義的なのです。

いかようにも解釈できる。

ニーチェはわざと多義的な文章を書いて、読者に解釈をゆだねた。

だから、ニーチェの翻訳は翻訳者の解釈が色濃く反映されている。

いくつかの日本語訳を読み比べると、それぞれが全く違っている。

ーー

次にキリスト教の問題がある。

ニーチェは「神は死んだ」と言います。

しかし、この言葉はニーチェだけのものではなく、宗教改革以来の教会批判の言葉だった。

さらに、アリストテレス以来の「形而上学が死んだ」ということで、神と形而上学の死亡宣告をした。

つまり、ニーチェはギリシャ哲学以来の思想を全てひっくり返した。

ーー

しかし日本人は、「キリスト教の神(ゴッド)」も、ギリシャ哲学以来の「形而上学」も知らなかった。

「ゴッドは死んだ」と言われても、意味不明だった。

その結果、日本人はニーチェを「否定する人」と誤解した。

ーー

彼の思想を虚無主義(ニヒリズム)と混同してしまったのです。

しかしそれは間違いです。

キリスト教の教義を知れば次のように言える。

ニーチェは「キリスト教の神」が強制する原罪と、「形而上学的な罰」を拒絶することで、人々に「強く生きろ」と断言したのです。

ーー

日本の神は人間に原罪を押し付け罰することなどしない。

だからニーチェは日本人の感覚にしっくり来るのです。

ニーチェの死生観は日本人の感覚にもピッタリです。

ーー

『ツァラトゥストラかく語りき』はニーチェの代表作ですが、「ツァラトゥストラ」とは「ゾロアスター」のドイツ読みです。

古代ペルシャのゾロアスターは拝火教とも言われる一神教を創設し、それは一神教のユダヤ・キリスト教の原型になった。

ニーチェはツァラトゥストラの発言として、生命は「永劫回帰」するというのです。

ーー

これは仏教の「輪廻転生」にそっくりです。

ーー

鎌倉武士以来、日本の武士は「今はこれまで」と言って死んでいく。

「今は」これまでとは、「今生はこれまでだ」という意味ですから、また生まれ変わることが前提になっているわけです。

楠正成・正季兄弟は、「七生まで人間に生まれて、朝敵を滅ぼさばや(滅ぼしたい)」と誓って刺し違えて自刃(じじん)した。

ーー

それに対して支那人は、「今やこれまで(もうこれまで)」、次はないということです。

ーー

悩みがないわけじゃないけど、悩んだところでしょうがないでしょう。

悩んだら、そこから悲観主義(ペシミズム)が生まれてくる。

だからニーチェは、人々は解決できないこと(原罪)を悩んでいるが、これは愚かであると真正面から叱りつけて、「強く生きろ」と断言したわけです。

ニーチェの思想は快活で朗らかなのです。

だからニーチェは「青空の下で読む」べきなのです。

ーー以上、宮崎正弘著『青空の下で読むニーチェ』(勉誠出版)『月刊日本』、正月号から抜粋編集

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コメント

>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>ゾロアスター教は、西洋と東洋を結ぶ架け橋だった
 成る程、好く分るお話で、目から鱗の様な気分になりました。 確かに、ペルシャ人は固より、インド人と同じアーリア人ですから、ゾロアスター教の「無限の生命回帰」は、換言すれば、「輪廻転生」ですよね。

 つまり、ウパニシャッド哲学と言われているモノも、ゾロアスター教に大いに関係が有るのだと思います、是は面白くなってきましたね、ご紹介有難うございます。 

 18世紀に生まれたニーチェさんが、当時の中世欧州の、人間の原罪を問う処で、行き詰って、神学が教条主義に堕落していたローマンキャソリックを批判するのに、自分の真意を世に伝えるが為に、その迫害を逃れようと、多義的な言葉を用いていたと言う洞察は、蓋し正しいだろうと思います。

 人類の歴史で私の中で空白域になって居るのは、勿論、3万年否、12万年前の「前の間氷期」~氷期を経て先縄文期に入った時代も、大きな謎ですが、西洋では、11000年~9100年前に起こった、ピュルム氷期明けの「寒の戻り」現象である、ヤンガー・ドリアス期に拠る欧州の再寒冷化が明けた頃に起こった伝説の洪水に拠って、温暖で湿潤な陸地だった黒海の浅い部分に、アーリア人達が、文明を築いて居た。

 欧州大陸の融氷水とジブラルタル地峡の決壊で侵入した海水が、地中海の水位を上げ、ダーダネルス海峡を越えた海水の侵入に拠って、短期間のうちに水害「=ノアの洪水」に遭って、多くの人が死んだ。

 そしてその人達が、レバントと呼ばれる、現シリアに有る、テル・アブフレイラ遺跡を形成した。 是が今から凡そ9千年前ですから、紀元前70世紀なのですが、此処からメソポタミアに文明が起こるBC50世紀迄の人類の足跡が丸で無いのは、どうも納得が行かなかった事です。

 何故なら、現在の宗教の原点になって居ると言われるユダヤ教の原型は、明らかに、メソポタミアの都市国家ウルに棲んで居た、アブラム族と言う民族の宗教を起源としているが、そのアブラムの宗教の原点は、実は、アーリア人のゾロアスター教では無かったのか? 

 ゾロアスター教は、そのママ、インドでバラモン教となって、今のヒンドゥー教となって居ますが、生よメソパタミアでは、他の要素「=スンダからの思想」から、異なる変質を遂げ、その一つがユダヤ教では無かったか、つまり、ゾロアスター教が洋と東洋の宗教の起源として、1点に結びつきます。 

 その理由は、両者「死生観である、輪廻転生」でしょう。 ユダヤ教は、ゾロアスター教の死生観だけ、伝えなかったダケと言う感じがします。

 仏教にとっての輪廻転生は、既成の社会が居念に近いものだと言えましょう。 ダカラ、ブッダは、その死生観を否定して居ない、寧ろ、その輪廻転生と言う宿命に対して、人間は如何なる姿勢で臨むべきかを説いた。

 つまり、今生で、社会に積み重ねられた知を得てそれを只道具の様に疑問を持たずに使い続けるのではなく、情況の変化に拠って、その状態を変えて行く事こそが、智慧なのだと喝破した。 そうした智慧を積み重ねて、明日の変化を予想し、其れを超える事が出来る様になれば、人類は、新たな段階に進めるであろう。 是が成仏と言う事で、その時こそ魂は、輪廻転生と言う宿業を抜ける事が可能になる、との悟りを得た。

 是が仏の教えでは無いのか? ならば、この教えに、ニーチェが何処かで、出遭って居たら、「アリストテレス以来の形而上学」や「キリスト教が語る原罪」は、全く意味の無いものに思えたのは無理もない話だと思います。

 BC70世紀からBC20世紀迄の南アジア世界の歴史の空白が、アーリア人に拠って埋められると、彼らが、その後にシルクロードになる回廊を通って、シナに辿り着いた可能性も高い、すると、彼らも、シナの古代王朝を興した民族の一つとして挙げる事が出きりるかもしれませんね。

 東洋と西洋は、全く別物と言う基本的な既成概念は、未だ、打ち消せませんが、成る程、「アーリア人の文明」と言うものは、再検討する価値が有りますね。

 南アジアは、1万2千年以上も前、即ち、紀元前100世紀以前に、6~7万年にも亘って陸地だった、スンダ・ランド文明の住民が、1万2,3千年前頃からの海進現象に拠る、水害を逃れて、南アジアや中東に移り住んだのは、私の認識の中では、粗、確定して居ますが、インドやメソポタミアは、その後継文明だと思って居ます。

 BC30世紀の小寒冷期に、旱魃に拠る飢餓から、中央平原より侵入して来たのが、古代民族アーリア人と言う位置づけだった。
 このアーリア人が、南アジアに持ち込んだのが、ゾロアスター教で有りますが、アーリア人は、人種的には青人ですが、祖の振る舞いは、極めて選民的で傲慢で有り、後世の、ゲルマン的に感じます。 是を知った、ヒトラーが、妄想と願望で、「我々はアーリア人の子孫で有る」としたのも、無理からぬ話ではある、勿論、彼の血の半分は、ハザール人なのだから、余計にそう思いたかったのでは、無いだろうか。

 然し彼らは、結局、人種差別という神の摂理に反した陋習から抜け出せていないのだけは、確実であろう。

 釈尊は、ゾロアスター教の輪廻転生の考えをモゥ一段高めて、人間には、「苦の行である生を齎す輪廻から、魂を開放させるには、『智慧を得る』手段が有る」事を教えた。

 其の智慧の中には、例えば、人間同士の愚かな差別心の解消に「利他愛」と言う智慧を用いる事を説いて居る事で、仏教とは、「人類の救済を目指した教えである」と言えると思います。

 日本伝統の、「我ら神の子にて皆等しく神聖である」と言う考えに親和性が有る仏教を、日本中に宣布せんとした、聖徳太子の、気高い御心が偲ばれますね。

 ご紹介、有難うございました。

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