根底から変わるような変化が、これから起きる
以下の情報からすると、米軍は中東から主力をどこかに移そうとしていることがわかる。
ーー以下「ブルームバーグ12/24」より抜粋編集
トランプ米大統領は23日、来年2月末での退任を表明していたマティス国防長官が2カ月前倒しで来年1月1日までに辞任するとツイッターで発表した。
来月1日からはシャナハン国防副長官が職務を代行する。
トランプ政権当局者の1人が匿名を条件に語ったところによると、大統領は当初、マティス長官の仕事ぶりをたたえていた。
が、米国のリーダーシップや同盟国を巡る大統領との見解の相違を明確にした同長官の辞表に目を通した後、長官に対する見方を変えたという。
当局者はマティス氏の公開書簡は不適切だと表現した。
ポンペオ国務長官が23日午前、マティス氏に今後1週間程度で国防総省での業務を終えるよう要請したと同当局者は明らかにした。
Donald J. Trump ✔ @realDonaldTrump I am pleased to announce that our very talented Deputy Secretary of Defense, Patrick Shanahan, will assume the title of Acting Secretary of Defense starting January 1, 2019. Patrick has a long list of accomplishments while serving as Deputy, & previously Boeing. He will be great! 80,939 1:46 - 2018年12月24日 Twitter
過激派組織「イスラム国(IS)」掃討を目指す有志連合の調整を担当するマクガーク米大統領特使の辞任も22日発表された。
シリアとアフガニスタン駐留米軍を巡る大統領の突然の路線変更には党派を問わず批判が出ている。
ーー以下「兵頭二十八ブログ」より抜粋編集
Tara Copp 記者による記事「Mattis is out, and Blackwater is back: ‘We are coming’」。
マティスの辞任第一報はWSJが抜いた。
トランプは、イラクから2000人、アフガンから7000人の米兵を撤収させる。
このタイミングで、銃猟雑誌である『リコイル』誌の1&2月号に、元ブラックウォーター系PMC(民間軍事会社)の1ページ広告が掲載された。
イラクやアフガンにまたPMCが出張るのかと思わせる。
ーー
ちなみにイラクではPMCは表向き、禁止されている。
ブラックウォーターは2016から数度、社名と組織が変わった。
今はアポロホールディングスに買収され、「コンステリス・グループ」と称している。
ーー
アポロはコンステリスを今年前半、売却しようとしていたのに、6月に思い止まっている。
コンステリスは2016に旧ブラックウォーター訓練場を買い取っている。
大幅増勢を予期しているのではないか。
ーー
旧ブラックウォーター創設者のエリック・プリンスは、トランプ政権のスタート時から《米国はアフガンに1兆ドルもこれまでつぎ込んできたが、PMCなら50億ドルぽっきりで平定できる》と、トランプを説得している。
プリンスは公式には現コンステリスとは何の関係もない私人であるけれども。
ーー
ブラックウォーター(=コンステリス)のアフガニスタン拠点はカブール空港隣接のキャンプ・インテグリティ内に維持されている。
しばらく前は「アカデミ」という社名であったが。
アフガンの米軍とNATO軍を今指揮しているのはスコット・ミラー中将。
ミラーはその前には統合特殊作戦コマンドの司令官であったからPMC〔主軸は元ネービーシールズ〕とは近親である。
ミラーは9月に着任した。
ーー
以前に『ミリタリー・タイムズ』にプリンスが語ったところによれば、6000人のPMCと2000人の現役特殊部隊だけでアフガニスタンは平定できるのであり、現状の2万3000人は不要であると。
馘になったマティス氏はこの企画には反対だった。
根底から変わるような(ドラスティックな)変化が、これから起きる。
ーー
※じつは米国内で最初にエンブレル社のEMB-314スーパーツカノに着目し、機銃抜きのサンプル機を輸入して評価試験を実施したのは、ブラックウォーター社(の子会社でCAS等担当の私設航空サービス部門)であった。
理由は、PMCはネイヴィシールズ出身者が仕切っている。
彼らは2001のアフガン作戦いらい、空軍のA-10にCASを頼むことの面倒臭さを痛感していた。
どうしてもシールズ専用のCAS機を持ちたい。
それで、スーパーツカノを選んだのだ。
ーー
この機体には、暗号化された通信装置やリンク16が組み込まれた。
さらに3機を追加購入(リース契約)する計画であったが、それはオバマ政権が阻止したという。
2017-5以降、機体はシエラネバダ社が引き取っている。
PMCがアフガンを肩代わりするのなら、ますますシエラネバダ社の製造ペースは上がるはずだ。「PMC空軍」もできる可能性がある。
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コメント
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>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>国防長官マティスの解任理由と米国防費
ブログ主様のダイジェストを読んで居て、注釈無しに、CASだのスーパーカノだの、固有名称は想像しようもないが、文脈から武器の名称である事は分ったが、「A10にCASを積むのが面倒だ」と言うのは、A10「=対戦用の30㎜のバルカン砲を持つ攻撃機」に、積むCASとはいかなる攻撃兵器なのか、それに現状2万3千人で、平衡状態にあるアフガンを9千人に減らしても、PMCに肩代わりさせれば、遣っていけると言う根拠が分らない。
それがスーバーカノだと考えるには、「カノ」が実は、キャノン砲の事なのかと感じるが、単に発音が似ているだけで、推測の域を出ない。 新兵器一つで、現状維持に必要な兵員が大きく変わる事は有るかもしれないが、新兵器に関する情報が、少なすぎて蓋然性は見いだせない。
まぁ、米国の軍需産業が、この30~40年間、バンカー・バスター爆弾等、抑止力を期待出来るモノ以外は、表には公開しないだけで、軍需産業の存続の上からも、何も開発して居ない筈が無く。
中には、競合を敢えて避ける為に、非公開にして居る宇宙分野の兵器もあると思って居る。 特に、今回のシナの情報盗用は、米国には衝撃だっただろうが、この辺りが限界と言う判断をすると言う事は、政府筋とは別の軍事ウォッチャーが居て、NSC辺りで警告したのだろう、ダカラ、シナの盗用の現状を公開して、制裁と排除に乗り出したのだろうと思う。 そういう機関が、米国内に存在している可能性を感じますね。
マティスは、就任当時から、「狂犬」と言う仇名に似合わない穏当な発言や考え方を示して、同じく噂とは違う感じのポンペイオ国務長官の様に穏やかなのは見かけだけで、裏では非情な作戦を建てているのに違いないと思っていたのですがね。
朝鮮への攻撃の用意として、シナ東北軍や中南海への攻撃にも対応できるように、3空母艦隊編成の打撃艦隊を宛てるなんて、やはり、歴戦の将軍だと思っていたのに、突然の解任劇にはびっくりしましたが、解任動機は、極東問題では無く、南アジアのアフガンだったとは、気が付きませんでした。 まぁ、其れだけ米国の国防予算の大きさは異常なくらい大きいし、その削減が米国の為に急務である事も、確かな事ですがね。
考えて看れば、アフガンへの米軍駐留は、既に30年近くが経過しているので、アフガンからの米軍撤収は、この30年間の歴代政権の課題だったと思いますから、派遣人員を14000人減らせると言う案は、大きいと思いますが、マティスの様な、戦略のプロフェッショナルに、アポロの過大宣伝を信じて冒険する様な、素人判断には、我慢できなかったのだと思いますね。
処で、昨日TVを看て居たら、シナで、AIを使ったアンドロイドのアナウンサーが、ニュースを読んで居る映像が出ましたが、唯のプロパガンダに過ぎないと思いました。 つまりは、「シナに取って役に立ちそうに無い技術であった」事をシナが悟ったと言う裏返しだと思いましたね。 人間が余って居るシナでロボットが24時間ニュースを読むから、シナ社会にどんなメリットがあると言うのかww アナウンサーの失業者が増えるだけだ。
本来、ニュースの内容を解析するなら、未だしも、原稿を読むのは、AIの仕事ではないだろう。 正に、「猫に小判、豚に真珠、サルに金冠、シナ人にAI」の類だと、嘲られるのがオチだろうと思った次第。 まぁ、是はシナも、冗談の心算なのだろう。
話を元に戻すが、マティスの後任は誰だろうか、と、云っても、極東の事は既に確定しているだろうから、変更は無いと言うか、想定出来る範囲は、全て考えた準備をして居ると思うので、全く心配はして居ないし、トランプが変わらない限り、否、万が一変わっても、シナと朝鮮半島2国の運命は変わらないだろう。 それ位、煮詰まった問題にモゥなって居る。
年明けが楽しみですね。
投稿: ナポレオン・ソロ | 2018年12月30日 (日) 05時49分