無料ブログはココログ

« 見上げると空には虹がかかっていた | トップページ | 「知らす」「不親政の原則」「合議の伝統」、これらがセットとなって日本の政治伝統を形成してきた »

2018年10月14日 (日)

支那はやがて「無限地獄」の奈落へと陥落する

ー以下「宮崎正弘ブログ書評」より抜粋編集

石平『アメリカの本気を見誤り、支那を「地獄」へ導く習近平の狂気』(ビジネス社)

日本メディアの支那報道は表面のあぶくをなぞらえただけの軽佻浮薄な分析が多い。

読者は本書の赤裸々な分析にきっと度肝を抜かれるだろう。

著者は、習近平が「裸の王様」であり、「暗君」だと大胆に規定する。

そして支那はやがて「無限地獄」の奈落へと陥落すると予測する。

ーー

本書の肯綮(こうけい、急所)は次の指摘である。

「掃黒徐悪闘争」を展開する習近平が参考にしたのは、ライバルだった薄煕来が重慶で展開した「打黒運動」だったと。

ーー

薄煕来はマフィア撲滅運動(打黒)から逸脱し、民間の財閥を犠牲にして、その財産を巻き上げて歳入として経済政策に活用した。

実際に無辜の民の財産を片っ端から押収し、一方で革命歌を集団で唱わせる歌声運動(唱紅)を、市民を組織して展開し、一種不気味な影響を中央に与えた。

薄煕来の狙いは権力への捲土重来であり、習近平を追い落とし、薄自らが党書記の座を奪うことだった。

ーー

具体的には2008年から「唱紅」(革命歌集会の奨励)、09年から「打黒」(マフィア退治)、そして重慶への大々的な外資導入だった。

評者(宮崎)は、この頃、成田・成都間に全日空が直行便を就航させたこともあって、何回か重慶に入っている。

朝、公園にいくと太極拳、エアロビックス、社交ダンス、空手のほかにバレーボールに興じる市民もいた(気功は「法輪功」対策のため禁止されていた)。

ーー

公園の中央には歌声集団が何組も集まって、革命歌を大声で歌っていた。

共産革命を賛美する勇壮な曲だが、なぜか時代錯誤を感じてならなかった。

ーー

一方の習はマフィア退治(打黒)を標榜しつつも、党内の政敵を汚職スキャンダルとかで、薄らを追放し、江沢民派と団派のメンバーを中心に党籍を剥奪し、権力を固めた。

腐敗幹部から押収した財産も天文学的である。

ーー

そしていま狙い撃ちされたのはファン・ビンビンに代弁される金持ちの脱税摘発である。

さらに民間企業の締め付け、そのトバッチリがアリババの馬雲CEO辞任に繋がっているのである。

アリババの持つビッグデータを共産党は提出するように強要した。

馬雲は「共産党の危険因子(リスク)」をすばやく嗅ぎ取った。

民間企業も党から財産を狙われているのだ。

ーー

石平氏は、習が次に何をやらかすかを冷静に分析し、予測する。

「『黒』と『悪』と認定された国内の民間企業が身ぐるみ剥がされた後、支那共産党政権は外資企業に手を出す」(p60)と。

ーー

米支貿易戦争は、トランプが仕掛けたが、もともとトランプは習近平を「重要な友人」と持ち上げていた。

北朝鮮へ政治的介入を期待してのことだった。

ところが何もしないことでトランプは習近平を見限った。

トランプは直接、金正恩との交渉をはじめたのだ。

ーー

独裁皇帝・習の権力は外見からは磐石に見える。

が、実態は習の肖像画に墨汁をかけるような大胆不敵な女性が現われたり、退役軍人が抗議集会を連続させたりしている。

そして公務員は汚職摘発に萎縮して、言われたこと以外は何もしなくなっている。

だから行政は停滞し、庶民は生活の質を下げ、即席ラーメンをすすり、若者はデートでお金を使うことをやめ、スマホに興じる。

なにしろ5700万人もの退役軍人と3400万人の独身男性は、将来結婚できる可能性が無くなってしまったのだ。

彼らは自暴自棄、やけくそになっているはずなのだ。

苦労して大学へ行き卒業してもまともな職場がなくなった。

ーー

2008年のリーマンショックで無茶苦茶な財政出動を繰り返し、人為的に景気を浮揚させてきた。

それが不動産バブルだ。

が、その不動産投資はシャドーバンキング、理財商品、P2P、地方政府の債券発行によってなされた。

それは今や天文学的負債となっており、もし支払いが滞ると破綻する。

それを誤魔化すために、焦げ付き債務の返済を次から次へと飛ばし、ありとあらゆる手段を用いて、真相に蓋をした。

さらに在庫処理と失業者解消の切り札が「一帯一路」だった。

ーー

負債は利息とともに膨れあがり、債務の重圧が支那経済を窒息させるだろう。

鳴り物入りのAIIBは阿漕(あこぎ)な高利貸しの新しい財源とする詐欺の装置と見られ出した。

マハティール・ショック以後、世界の国々、とくに「一帯一路」に関与する国家群が支那に不信感を表明し、支那から借りることに慎重になった。

ーー

評者(宮崎)もかねて主張してきたように、支那経済のピークは2011年頃である。

あとは当局によって演出された好景気(バブル)の強制的な持続だったのだ。

したがって、過去の誤魔化しがばれて、上海株が暴落し、人民元が真っ逆さまに下落している。

ーー

そんな中で支那は、外貨払底を誤魔化すために、新しい工作を開始する。

その一方で、秘かに支那は保有している米国債券を市場で100億ドルほど売却した。

手元外貨を確保しドルで人民元を買い介入して、人民元の暴落を防いでいるのである。

ーー

その趨勢が鮮明となって見えてきた2013年に、評者は支那に見切りをつけ、以降、支那には足を踏み入れていない。

それまでは一年に最低六回、多いときは十回。

合計百回は支那各地をまわり、地方のバスに揺られて奥地も探索し、そのときまでに開通した新幹線もすべて乗った。

ーー

各地に工場閉鎖、ストライキ、ゴーストタウンを目撃してきたが、他方、ベンチャーに積極的な若者のエネルギー、民間企業の活力、民衆の燃えるようなエネルギーをみた。

今そうした活力が支那から消えた。

低端階級はますます絶望的となり、社会不安は地底にマグマのように滞留し噴出しはじめた。

産業の空洞化が沿岸部で顕著となり、ついには社会擾乱が本格化に始まろうとしている。

本書はそうした背景を鮮烈に抉(えぐ)っている。

« 見上げると空には虹がかかっていた | トップページ | 「知らす」「不親政の原則」「合議の伝統」、これらがセットとなって日本の政治伝統を形成してきた »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>共産シナの最終章が始まったか?
 確かに、宮崎さんの仰有る通り、石平氏の指摘には容赦がなく、彼の指摘して居る事を知れば、日本の経済学者や知識人の説明は、まるで「群盲表象」の如くなのは、シナにとってのネガティブな話を「無かった」事にしての事ダカラ、物事が起こった理由がつながらない。

 例えば、巨額な公共投資「=700兆円?」の結果、シナ経済では何が起こったか、と言う報告が無いので、イキナリ、サラ金の様なAIIBの創設だの、IMFのラガルド女史をたらしこんで人民元を通貨バスケット入りさせる等、話が断片的で、まるで安物の推理小説の様なモノだった。 

 ダカラ、日本人のシナ経済への大抵の認識は、「いろいろ心配されて居るけど、大丈夫なんじゃないの? 危ない危ないと言われながら、ちっとも破綻しないじゃない」と、成って居る。

 ダカラ、現在、現実的に、治安が非常に危うい状況なのに、沖縄知事選で、選挙違反やり捲りなのに、左翼候補が勝ったりしているが、是がどれ程、危険な事なのか、実感出来て居る人は、保守ブロガーを渉猟して看ても、少数しかいない。 是等は全てマスコミの責任である。 そして、想像力や論理的思考と言う面で、基本的に「お花畑脳」なのだろう。

 抑々、戦争と言う現象は、全く予定して居なかった偶発的な原因で、突如起こる例が、殆どである、ダカラ、逆に、真珠湾攻撃も、当時から人為的な成分を疑われていたのだろうし、湾岸戦争の開戦も、実は、偶発事が招いたと言う説がある。 然し双方共、その寸前まで、「何時、戦争になっても可笑しくない事態」が続いて居たのは、間違いが無い。 今は正に、そういう状態であろう。

 ダカラ1週間ほど前に、南シナ海で、シナの軍艦が、南シナ海に、シナが国際法違反で作った埋め立て基地近くを米国の、イージス艦が通行しよとしたら、45フィート「=40m」にまで異常接近して、双方共臨戦態勢には良いってにらみ合うと言う、一触即発の事態が有った。私は米支戦争が遂に始まったのか、と思った位である。

 確かにモゥ心配しても、誰も止められないし、どう考えてもシナに勝ち目は無い。 石平氏の報告は、「一帯一路」のプロジェクトを始めとする、シナの悪足掻きを次々に、暴露して、シナの破綻~崩壊への道筋を、示してくれている様です。 

 処が、シナは近年、電子機器分野の研究開発費に巨額の投資をしているが、米国の7割程度にとどまって居るのだし、米国の投資額は、既に何十年も続けられ来たものなので、シナはその一方で、米国の研究成果を盗むのに躍起になっていますね。

 処がマスコミは、この状況と日本を重ね合わせて、「日本の科学は衰退する」とか、恰も、安倍政権が悪いかのように言いだして居るマスコミを見掛けるが、トンデモナイ話である。

 「2位じゃダメなんですかぁ?」と、スーパー・コンピューターの予算を斬り捨てて、シナのスーパーコンピューターの世界一をアシストした、シナの工作員蓮舫の事を思い出すが、是って、多寡高、8年前の事ですよね。 そう、宮崎さんが言って居る「11年がシナの最盛期だった」と言う話に符合しますね。それは、日本に民主党政権が誕生して居た時代です。

 然し、その後も、研究開発費は増額されて居ませんので、ノーベル賞を毎年出して居る様な、現在の日本の科学分野は、昔年の研究遺産の様なものですから、その裡、誰も貰えない時代がやってきますね。

 だって、私の前述した知り合いの金属工学の博士号を持って居る子は、「何でこんな、省エネを売り物にする自家発電の会社に入ったの?」と訊くと、「否、私も好きな研究で飯が食えるのなら、そうしますが、大学院助手の給料って、幾らか知っていますか? メシが食え無い額なので、結婚も一生出来ませんよ。こういうのを『高学歴プア』って言いませんか?」と答えました。因の彼の言う大学院って、旧帝大の名古屋大学です。

 昔は、「末は、博士か大臣か?」と、優秀な子供に親が期待する際の代表的なフレーズだったのに、その博士に、20代で成ったのに、飯が食えないなんて、日本の世の中、間違って居る様な気がしますね。 でも、彼の様に博士号を取得したのなら、未だしも、「修士」で止まって終い、学生から社会人に成れない若い人がごまんといるそうな。

 大学って、端から「学生のる品質保証」でしかないのですが、本当に、会社の為に役に立つ人間の選考基準って、他に在るんじゃないですかね。 三流大学生って、分数の足し算も出来無ければ、李白が誰かも知りませんからね。

 話が大きく脱線しましたが、シナの崩壊は間近だろうと思いますが、世界はモゥ「その後」に向けて、動き始めて居るのに、日本のマスコミは、何の警鐘も鳴らすことなく、完全に傍観者的な態度しかとって居ません。 こんな調子では、この先、中東の石油絡みのイザコザや、ロシア内部がグローバル勢力の台頭でおかしくなっても、国民の耳目として復活する事は無いでしょうね。

 放送法の改正を急ぎ、徹底的な改革をやってほしいですね、 それに、外国人に乗っ取られている分野をひとつづつ取り戻してほしい、先ずは、文科省、次いで財務省、そして厚労省を、そして、芸能界やスポーツ界から、ヤクザや朝鮮族を、叩き出してほしいですね。

 シナの行く末が全く見えない状況では、何も言う事は有りません、只、シナの崩壊を機に、日本国内でシナの工作員が一斉蜂起する可能性だってある訳で、安倍さんには、二品に厳戒態勢を強いてほしい位ですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 見上げると空には虹がかかっていた | トップページ | 「知らす」「不親政の原則」「合議の伝統」、これらがセットとなって日本の政治伝統を形成してきた »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31