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2018年4月10日 (火)

貧困に喘ぎ、人民が餓死していた国が、まさか、アメリカと並ぶ軍事力を保有することになるとは!

ーー以下「宮崎正弘ブログ書評」より抜粋編集

竜口英幸『海と空の軍略100年史』(集広舎)

二十世紀に戦争の形態が激変した。

それは海軍、空軍の飛躍的発展に起因する。

そして二十一世紀には、人工知能AIが、またも戦争形態を激変させようとしている。

近いうちに人工知能AI搭載の無人潜水艦をはじめとする無人兵器が登場するだろう。

本書は、こうした技術史を基軸に、この百年の激動の戦争の歴史を巨視的に描く。

力作である。

ーー

ライト兄弟が初めての飛行に成功したとき、よもや現代の戦略爆撃機を予測しただろうか?

長距離を飛翔するミサイルの登場を予測していただろうか。  

ーー  

米国は陰謀好きでほとんど共産主義者だったルーズベルトが世界戦2に参戦する口実つくりのために対日戦争を仕掛けた。

(ハルノートをつきつけられ、石油の輸入を禁じられた日本は真珠湾を攻撃し対米開戦する)

戦争の途中でルーズベルトが急死しトルーマンが大統領となる。

突然のことで、かれは、米国が原爆を保有していることさえ知らされていなかった。

しかも彼は国際情勢を見通せるような眼力を持ち合わせていなかった。  

だから陰謀家(彼周囲の参謀)らの思いが遂げられることとなった。

ーー

トルーマンは、蒋介石と毛沢東を敵か味方も判別出来なかった。

その残忍さにおいて、両者に区別はないが、くわえて国民党と共産党は一卵性双生児だった。

彼は、どちらが反共なのか、どちらが米国や西側に有利となるか判定できなかった。

ーー

トルーマンはアチソンを国務長官にした。

アチソンは、1949年8月に『支那白書』をだす。

そこには「蒋介石は無能で、軍は戦闘意欲を欠き、民心は国民党から離れている」と記されていた。

それでトルーマンは一方的に蒋介石を見限ったのだった。  

ーー

翌1950年1月5日に、トルーマンは「支那が台湾に侵攻しても、アメリカ政府は関与しない」と表明した。

アチソンは翌週の1月12日に演説して、アメリカの極東防衛ラインを『アリューシャン列島から日本列島、琉球諸島、さらにフィリピン諸島』とした。

そして、韓国は日本に比べてアメリカの責任の度合いは低いとしてこのラインの外側に位置づけた。

また台湾も、このラインから外した。(p191)

ーー

その結果1950年6月25日深夜に北の南進が始まり朝鮮戦争が開始されたのだった。

(参謀たちが仕掛けたとおりになった) 

もしこの戦争を避けるつもりであったのであれば、決定的な政策の誤りであった。  

ーー

共和党は、このアチソン演説に驚き「金日成に(朝鮮戦争開始の)青信号を出した」と猛烈に批判した。

ーー 

トルーマンの数多くの誤りのなかにはマッカーサーを解任したことも加えるべきかもしれない。

その後もアメリカは数限りなき過ち(自作自演?)を繰り返した。

自国の軍事産業を維持するためとはいえ、JFKはベトナムと戦争を始め、ブッシュ・ジュニアはイラク戦争を始めた。  

カーターは台湾と断交し、レーガンは日本にスーパー301条を適用して、台湾企業や日本企業の支那への進出を促したのだった。

ーー

なかでもクリントン大統領の支那政策は大きく支那を増長さす結果となった。  

ーー

彼は「天安門事件直後、クリントンは支那を『北京の虐殺者』と呼び『最恵国待遇は支那を甘やかすだけだ』と公言していた」。

にもかかわらず政権末期に、WTOに支那が加盟する道を開く。

そして、

「世界で最も人口の多い国との貿易関係を正常化する」

「アメリカ企業は初めて、アメリカの労働者が造った製品を支那に売ることが出来る」

「工場進出や技術移転をしなくても、アメリカの労働者の仕事を減らすことなしに、製品を輸出できる」

と、クリントンは今では全くの虚偽とわかる発言を繰り返したのだった。

ーー

彼は政策を間違えた(自作自演?)のだが、支那からたっぷりと賄賂をもらっていた米リベラルメディアはそれを非難しなかった。  

ーー

対米・対日貿易で稼いだ共産支那はカネを軍事力拡大にあてた。

(これは米国の思い通りなのかもしれない)

そして海軍力を飛躍的に拡充、増大させてアメリカにせまる勢いをみせたのだ。

共産支那は、いまや南シナ海を支配し、アメリカならびに米国と同盟する自由世界の多くの国々に軍事的脅威をあたえている。

ーー

貧困に喘ぎ、人民が餓死していた国が、まさか、アメリカと並ぶ軍事力を保有することになるとは!

これが、この百年の間になされた技術革新が、以前の海と空の地政学をひっくり返した結果なのだ。

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コメント

米国の先を見通す能力のないことと、その結果が何をもたらしたかがよく分かります。

共産主義者だったルーズベルトは、日本に戦争を仕掛けて、米国の若者を戦場に駆り出しました。
その結果、ソ連と中共は、多大の収穫を得ることが出来ました。
蒋介石は、日本との戦いに兵力をすり減らしており、毛沢東との戦いには敗れるしかなかったのです。

このような事実を知るとき、大国は自国の安全だけでなく他国の実態を知り、何かをするときにはその影響がどうなるかを考えてから行動しなければならないと思いますが、せっかちな大国の行動は影響下にある国々にとって迷惑でしかありません。
(大国は、迷惑を掛けることを知りながら行動するという、独善が許されると思っているのでしょう。)

わざわざ仮想敵国が強力になるように養成して、これと対峙する必要によって軍事力をより強化するのも内政なのかも知れませんが、一歩間違えますと自国の国防力では対処できなくなる綱渡り外交になってしまうことを忘れてはならないと思います。

>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>漂流する米国が造った軍事大国シナ
 然し、米国人と言うのは、シナ人とよく似て居ますね。 国内では、同国人なのに異人種、異民族に対しては、冷酷な程の差別主義を以て臨む癖に、イザ戦争となると、国としての復讐心を燃やすが、日系人や黒人兵を最前戦に追いやる様な恥知らずの真似を平気でやる。 

 是はシナ人が少子化政策の時に、少数民族の妊婦を強制的に人江流産させたのと同じ、民族差別でしょう。 其れに、金に目がすぐ眩むのも同じレベルですね、否、寧ろ、共産主義体制のシナ人の方が、私利私欲の米国人よりも、お金を戦略的に使って居る面が有り層です。 特にクリントン辺りには、恥と言うモノを持って居るとは到底思えない、強欲さが窺えますね。

 上辺だけ看て居れば、米国人派敬虔なクリスチャンで、シナ人は、唯物論の共産主義者なので、正反対の様に思って居る人も居るかもしれませんが、東洋と西洋の違いがあるダケで、中身は同じ、そういえば、米国人の祖先の殆どは、欧州の水飲み百姓(≒農奴)ですからね。 歴史に学べない点では、似たモノ同士でしょうね。 

 ダカラ、米国には、シナ人に対するシンパシーの様なものがあったのではないか、例えば日本の様な、歴史を正確に記して、その教訓に従い、痩せた土地を開墾し、作物を品種改良して、生活を改善して行く様な国民は、寄せ集めに過ぎない米国人に取っては異次元の生き物だが、シナ人は肌の色こそ違えど、元は富に飢えた蝗民に過ぎないのである。

 そこに、米国人にシナ人に対するシンパシーも、侮りも端を発していると私は思います。 

 然し、此処で両者の違いがハッキリして来た。 其れは、シナ人が国家に拘らないが、同一民族と言う意識が強い集団で有る点で、米国人は、何処へ移住してもその国の人間になろうとするが、シナ人は何時まで経ってもシナ人もままである。

 ニクソンや角栄が、70年代の初頭に、シナを世界の「中国」とした事は、一か所に閉じ込めて居た害虫を世界に向けて解き放った事になりはしないか、つまり、パンドラの箱を開けて終ったのである。

 米国はその上、CDJ「=対日警戒派」を構成する石油資本家の石油需要拡大の為、数多の工業をシナに移転・建設しましたし、東シナ海での原油掘削事業も格安でシナに売り渡して、爾来、尖閣諸島問題を惹起して居ます。 シナも人民軍が、資源確保の任に付き、世界で石油資源を積極的に買い漁って、その事で、原油は高止まりして、石油資本家達は大儲けしましたね。 共和党のブッシュJr大統領の弟が、現在の習が属して居た太子党の巨額の報酬で顧問をして居たのは、そう言うからくりだったのかと、今頃気が着きました。

 シナと米国は、この先も喧嘩しながらも仲良くやって行くのでしょうが、何処かで、駐米vs日本にならないように心掛けねばなりません。 唯、この先。シナが何時まで一つの国家で居られるのかは甚だ疑問ですがね。

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