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2018年4月21日 (土)

それを保有することで、日本国民の多くが得をし、幸せになる要素はほとんどない

ーー以下「宮崎正弘ブログ書評」より抜粋編集

渡邊哲也『今だから知りたい「仮想通貨」の真実』(ワック)

ウォーレン・バフェットは、自らが主催するバークシャー・ハザウェイの年次総会のあと、テレビに出演し「仮想通貨(暗号通貨)はろくな終わり方はしない」と明言した。

ところが暗号通貨を可能にした仕組み、ブロックチェーンは、

1、管理者を置けるし、取引履歴も非公開の形で運用できる。

2、採掘者(マイナー)や、暗号通貨ないしトークンは設計次第で必ずしも要しない。

3、企業などによって運用されている既存の決済・ポイントサービスなどのシステムを、記録が非公開で運用されるブロックチェーンのシステムに代替することにより運用コストが削減され、決済手数料等が抑えられると期待されている。

つまり、銀行が巨大なサイバーを維持管理する費用がいらなくなる可能性があるということで、ブロックチェーンの応用研究が世界中でなされている。

ーー 

「仮想通貨(暗号通貨)はろくな終わり方はしない」と明言した、その記憶が鮮明な頃、評者(宮崎)はラオスに取材に行った。

首都ビエンチャンの中心地のレストランの看板に「ビットコインの支払いOK」とあった。

金融システムの未整備なラオスで、しかも自国の通貨が信用されていない国で、はやくも仮想通貨決済が進んでいるとは!とおどろいたものだ。  

ーー

日銀や先進諸国の中央銀行はブロックチェーンの導入に前向きだ。

ブロックチェーンの研究と開発、実践化に積極的であり、また巨大銀行も大商社と組んで決済にブロックチェーンを使うことに意欲を燃やしている。  

ーー

ところが暗号通貨自体については、支那と韓国が規制に乗り出したのだ。  

ーー

韓国はネット上にあるはずだった、暗号通貨をハッカー(おそらく北朝鮮の)にあらかた盗まれてしまったからだ。

支那では、外貨規制が採用されて以来、暗号通貨を購入することで、例えばアメリカへと資産を持ち出せることから、大量に買われた。

それに驚いた北京は、暗号通貨の売買を禁止してしまった。

暗号通貨が買われ続けると、人民元の価値が下落したり、いや大暴落するからだ。

しかもこれでは共産党が人民元を管理することができなくなる。

ーー

さて日本では仮想通貨と翻訳されているが、英語圏では、これを「暗号通貨crypto currency」と呼んでいる。

3月にブエノスアイレスで開催されたG20で、ビットコインを含む暗号通貨を「暗号資産」と呼ぶことになった。

その資産は、暗号通貨を購入した人の代金で有り、基本的な仕組みは「ねずみ講」である。

ーー

日本でも安愚樂牧場、トヨタ商事、等々、高利で投資を募って、実際は投資せずに、あるいは投資は見せかけで、その募った資金の中から配当していた。

ビットコインの仕組みも、これと似たところがある。

今後、ビットコインに前向きの姿勢を取るのか、規制を強化するのか、日本の最終的な態度はまだ決まっていない。

ーー

日本の財務省はブロック・チェーンの普及に前向きである。

コインチェックをマネックス証券が買収すると報じられるや、後者の株価は上昇した。

しかし通貨には価値の「尺度、保管、交換」が必要とされるが、暗号通貨は価値が変動し保管されない。

したがって、購入者は、自国に居ても変動するその価値に一喜一憂しなければならないことになる。

ーー

著者の渡辺哲也氏は、暗号通貨についてこういう。

「通貨としての価値を保証する資産の裏付けがなく、国や公的機関による利用者保護もほとんど期待でき」ない。

「一日に20−30%の値動きも珍しくない投機性の高い仮想通貨(暗号通貨)は、ハイリスク、ハイリターンのマネーゲームを煽っている面が強」い。

したがって「それを保有することで、日本国民の多くが得をし、幸せになる要素はほとんどない」  

基本を理解する上で、本書はこのうえない参考書である。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

>「一日に20−30%の値動きも珍しくない投機性の高い仮想通貨(暗号通貨)は、ハイリスク、ハイリターンのマネーゲームを煽っている面が強」い。

通貨とは、物と物との交換媒体をする道具で、これには世界中で同じ価値がある物として認められる、安定性が求められると思います。
そして、各国が発行する通貨は、この安定性を維持することについての責任が、それぞれの国に対して求められていると思います。

これに対して仮想通貨は、仮想通貨の発行責任を負う国がないから、仮想通貨の価値を高めることで、責任の代替えとしていると思います。

実際のところ、仮想通貨は出現以来、その価値は人気と共にうなぎ登りに上がってきたから、所有者にとっては資産価値が大きく上昇しました。そして、何かの事故があったときには、一気に価値が下がりました。
それでも、長期に考えた場合には、価値が上がってきていますからその人気は維持されているのだと思います。

それでも、通貨として1日に20~30%も値動きしたら、通過の目的である交換媒体としての安定性が、十分に出来ないことになると思います。

そこに、北朝鮮が仮想通貨の暗号を盗む技術を習得したら、元が電子的な通貨ですから、盗まれたときのことが理解できません。
もっとも、北朝鮮の場合には通貨を偽造する国ですから、電子的な仮想通貨の場合には、紙幣という紙の証拠も残らないため盗人にはこれの方が良いでしょう。


>「通貨としての価値を保証する資産の裏付けがなく、国や公的機関による利用者保護もほとんど期待でき」ない。

通貨だって昔は、その国が持っている金と交換できる兌換紙幣で裏付けをしていたのですが、国の金が不足したから国の責任と変わっていきました。
仮想通貨はその結果で、誰も責任を取らない(資産価値が上がるだろうとの)人気だけが頼りです。
そこに電子的な盗人が現れて、盗人が好きなだけ盗めるとなった場合には、一気に人気が下がって終わると思います。

仮想通貨はともかくとして、現実の通貨のために働こうとしたら我が身に資産価値は乏しく、需要のないことに少し慌てました。
考えてみれば、定年退職をしているのですから、他の会社でも定年後の年齢になっているのです。

それでも、仕事の募集を見たら昔より年齢制限は穏やかで、全てで否定されているわけではないことに、ホッとしています。
ただし、取り立てて資格や特技はないので、低賃金は仕方のないところですが、疲れから投稿の減少に繋がっています。

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