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2018年4月11日 (水)

著者が、得た結論とは、この宗教が偽善と欺瞞を持ち、さらに残酷であるというものだった

ーー以下「宮崎正弘ブログ書評」より抜粋編集

奥山篤信「キリスト教というカルト」(春吉書房)

著者は、還暦をすぎてから上智大学神学部に学び、さらにパリのカソリック学院に留学してキリスト教の研究を重ねた。

その結果、著者が得た結論とは、この宗教が偽善と欺瞞を持ち、さらに残酷であるというものだった。

副題には「信者になれない、これだけの理由」とある。

ーー

日本人がキリスト教を知るのは、15世紀に西洋人が大航海をしだした以降の時期であった。

スペイン人による鉄砲の伝来が1542年のころだといわれているが、それは同時にキリスト教を日本にもたらすことになった。

鉄砲が鍛冶職人によって国内生産できるようになると、諸国諸大名は争って買い求めた。

関ヶ原の戦いの時には、日本は、世界最大の鉄砲生産国となっていた。

生産された鉄砲の一部は、南蛮人によって東南アジア一帯に輸出されたといわれている。

ーー

この鉄砲が当時の戦争形態を変える。

合戦では、高価な鉄砲が取り扱える侍が必要になった。

そんな侍は農業を兼務していられなくなる。

いち早く、軍事専門職としての侍軍団を組織したのが信長だった。

農民や商人から矢銭を取り立てて侍を養い軍団を形成し、その武を用いることで理をもって支配する。

つまり自分勝手は許さないというわけだ。

信長は強力な武器である鉄砲を手にすることによって、いわゆる天下布武ができると考えそれを目指したのだ。

ーー

信長がキリスト教の布教を認めたのは、当時の政治状況があったからだ。

彼の行く手を阻んだのは武装して自分勝手に領民から徴税していた比叡であり、雑賀らの宗教勢力、寺社勢力であった。

信長自身は法華経を信じていた。

比叡の軍事力を殲滅するには新興宗教の力が必要だった。

雑賀衆は鉄砲で武装していた。

信長がキリスト教の宣教師を保護したのは、こうした寺社勢力に対抗させるためであり、また彼らから世界情勢、軍事情報を知るためだった。

ーー

秀吉も前期には寺社勢力に対抗させるという意味でキリスト教に寛大だった。

そして秀吉は、信長同様、西洋の最新技術と、国際情勢を宣教師から得ていた。

しかし宣教師らはキリスト教の布教の裏で、日本人女性を売春婦として売買していたのだった。

切支丹大名だった高山右近は、武器弾薬の資金を得るため領民をスペイン人に売り、また一神教に殉じようとして、領内の寺社仏閣を破壊するなどした。

やがて秀吉はそれらの他に、宣教師らが日本を侵略する牙を研いでいることを知り激怒する。

そしてかれらを追放することを決断する。

ーー

家康はもともとが浄土宗の信者であり、一向一揆の反乱に手を焼いて、大樹寺に助けられて以来、浄土真宗をいかに政治に取り入れるかに腐心している。

難破船の乗組員だった英人ウィリアム・アダムスは、スペイン、ポルトガルとは異なったキリスト教一派が欧州で勢力を拡げていることを家康に知らせる。

家康がウィリアム・アダムスに南蛮船を作るように命じたところ、それを完成させたことから、家康は、彼に領地を与え召し抱える。

彼の進言により、キリスト教の布教を認めず、通商だけに専念するという条件を課し、オランダ・英国に長崎出島への寄港を許した。

そして管理貿易を行った。

ーー

天草では反徳川の不満分子が反乱を起こしたため、これを鎮圧して以後家康は、長崎出島以外、南蛮船の寄港を禁じたのである。

以来、幕府はオランダと支那だけから世界情勢を得ることになる。

日本は当時世界最大の銅産出国だった。

オランダは日本で銅を仕入れ、それを世界に売ることで莫大な富を得たのだった。

それゆえ有用な世界情勢を幕府にもたらしていた。

(アヘン戦争についての詳細な情報もオランダがもたらした)

しかし後世この管理貿易の処置は、「鎖国」と呼ばれるようになる。

明治政府は、西洋文化を受け入れるためいわゆる鎖国を止め、文明開化を鮮明にした。

その際キリスト教の布教も許さざるを得なくなったのだった。

しかし、新政府も、キリスト教に対しては、防波堤が必要だと考えていたようだった。

ーー

その防波堤となったのが、幕末以来の尊王思想であった。

ーー

薩摩や水戸では過激な尊王思想のために廃仏毀釈がおきた。

そして多くの仏教美術品が破壊され、一部が海外に流出したのだった。

イランのような狂信的イスラム国家では、いまだに、教義に縛られるあまり共存できないで、殺し合いをしている。

それは、一神教の教義が間違っているからなのである。

こうして著者は、一神教が、様々な災難を人類に及ぼしている事実を列挙する。

そしてこれら人類を不幸にしている事実の存在が、キリスト教が信じられない理由であると述べる。

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コメント

>縦椅子様 本日も更新有難うございます。
>>キリスト教は邪宗門と言う見方
 いやぁ、こんなにズバリと言う人が、日本に居らっしゃったとは思いもしなかったですね。 確かに15世紀以降にキリスト教が、日本に伝来した時点では、キリスト教は宣教師の挺身的な布教姿勢にも拘らず、侵略のツールの一つでしか無かった事は疑いようのない事実でしょう。 正に、「悪魔は、善人の微笑みを持って現れる。」と言う西洋の俚諺、其のままでした。

 然し宣教師の挺身的な現地での布教活動は、ドゥ見ても本物で、殉教者も多く出して居ます。 然し、東南アジアの諸国の殆どは、所謂南伝仏教のルートに当たり、熱心な仏教国が多かったし、19世紀初頭にイスラム化した一部の国を除けば、今でも基本は仏教で、キリスト教徒は、いても少数派に過ぎません。 

 然し現に、インドネシアをオランダが、シンガポールを英国が、ベトナムをフランスが植民地化して居たのは、紛れも無い史実です。 なのにこ、の現象を如何に説明できるのか?

 結局私は、宗教大国であるインドの影響が強かった為に、キリスト教に残って居る、民族宗教であるユダヤ教的な成分が、キリスト教をインドに有る百を超える諸宗教の一つ以上の存在には出来なかった事に影響しているのではないかと思います。 つまり、ヒンドゥー教(バラモン教)の基である、サンサーラ「=リーン・インーネーション=輪廻転生」の死生観や宇宙観を、超す様な深みがあるものでは無かったと言う事であろう。

 ↑で挙げて居る様に、日本で島原の乱を起こす様な、騒動になったのは、180年近くに及んだ、日本の戦国時代の所為で、国内の仏教勢力が武装化して、武家支配を脅かすまでに膨張して居たから、その対抗として、キリスト教の布教を許したに過ぎず、その後、侵略の手段である事を知った為政者たちに拠って、禁教・貿易制限措置が取られました。

 亦、対仏教にも、「宗門改め」を行う事に拠って、仏教も布教活動も事実上封じられた為、仏教はその教えを広める本来の活動よりも、冠婚葬祭の儀式を執り行う機関化して、宗教としての力を失わされました。

  現代の世界の宗教人口を調べて看ると、キリスト教系20億人、イスラム教系16億人、仏教系9億人、ヒンドゥー教7億人、その他20億人となっていて、キリスト教徒が世界一になっていますが、この調査をしたのが、欧米の調査会社であるからには、鵜呑みには出来ない数字でしょう。

 何故なら、20億人のキリスト教徒の中には、ソ連や東欧諸侯が消滅したとはいえ、少なくない数の共産主義者=無新論者も含まれているカラです。 然し、第二位にノミネートされているイスラム教徒は、国教的な成分が強い為に、その数に揺るぎは無いでしょう。 亦、日本の神道の様な少数派に数えられているユダヤ教ですが、彼らは敢えて、布教活動をして居ないのに、親から子へと、或る一定数を保ち世界の金融や政治を動かすキーマンとして、或いは、芸術家やエンターティメント界の指導者として、広く活躍しているのも、紛れも無い事実です。 

 キリスト虚も、中世に正教と呼ばれる集団と、真教と呼ばれる集団に分かれ、お互いに地で血を洗うような宗教戦争を繰り広げて居ますから、こうなると宗教本来持つべき目標をを逸脱して、キリスト教は単なる人殺しを正当化する「言い訳」でしか無くなっている事に大衆が、気が着き、宗教を利用して自分達の強欲を満たして居た王侯貴族の正体を暴き出して市民による革命を起しましたが、其れはただ単に、再び戦火の時代を迎えたダケでした。 

 是等の戦争の抑止にも、キリスト教は全くの無力だったし、其の後、起こった第一世界大戦や第二次世界大戦と規模や火力が増大した事で、死者の数が何百万から、何千万になった大戦争を経験するに、宗教の力は最早欧州人の信用を全く失った状態になっていると言えるでしょう。

 この大きな原因の一つとして考えられるのが、キリスト教の排他性でしょう。 其れは、元々、キリスト教が、イエス・キリストを磔刑に架けたユダヤ教ファリサイ派の士師であった「改心したパウロ」に拠って、遺された11人の使徒達からの聞き取りを基にした、新約聖書を基にしているからで、イエスも実は、ユダヤ教ゲッセネ派の士師であった事から、パウロに拠る改竄が行われた蓋然性は非常に高いでしょう。 その証拠が、「女性は悪魔の様な存在」として排斥している点に現れて居ると、後世の研究者から指摘を受けて居ます。

 ファリサイ系ユダヤ教の、排斥性は対女性だけでなく、選民性を持つ民族宗教らしく、異人種、異教徒にも向けられていた事が、イエスの教えと言う嘘を信じた、欧州の人々暗黒の中世代に叩き込む事になります。

 然し、当時のユダヤ世界を支配して居た、異民族ローマは、自身の祀る神すらギリシャから剽窃する位、文明が進んで居ず、野蛮な人間の生贄を未だ行って居る状態でしたから、早く、人々の道徳の規範となる様な、戒律の有る宗教を欲して居たのです。 処が、ユダヤの民は、選民意識の強い民でしたから、ローマの言い形になる事を拒み、77年に全滅、残党も爾後100年間で殲滅されて終います。

 唯、殲滅されたのは、所謂、ユダヤ教でもファリサイ派であって、キリスト教と名を変えたゲッセネ派は、生き残って居たワケです。 紀元390年頃、ローマは晴れてキリスト教を国教と定めましたが、この時点でのキリスト教は、既に、イエスが説いた、ユダヤ教ゲッセネ派の面影は無く、欧州の基底民族である、ゲルマン・ケルト・スラブの民俗信仰の成分を大きく取り入れ、マリア信仰等、明らかに別の侵攻が共存するものに変貌して居たと見るべきでしょう。

 ですから、中世に遺ったキリスト教は、異教徒や異人種の人権を認めない、不寛容で差別容認の教えの癖に、「隣人愛」を説くと言う、偽善そのモノのような、極めて民族宗教的な偏頗な宗教であったと言うべきです。 日本人の平等意識を持って居れば、どれ程勉強しても「信者には、なれない」のは、道理です。

縦椅子さま

 今日も素晴らしいブログ有難うございます

 信長、秀吉、家康などのキリスト教の偽善、欺瞞を見抜き、日本を異教徒の侵入から守り抜いてくださった御蔭で、この様な私でも日々安穏と暮らしていけることに、感謝致しております。
 私がキリスト教についていけないと思ったのは、「人は生まれながらにして罪深い罪びと」-つまり、原罪背負っているーということで、勿論、信じる人は、救われるのでしょうが、私のように懐疑的な人間は絶対無理だと思ったからです。また
「隣人愛」をうたい乍ら、一方で「原爆」をを落とすような残酷なことをやってのけるーこのようなことは人道的にも許されることでは無いはずなのにです。日本の風土には、生きとしあらゆるものが生かされているようにおもえ、感謝する日々でございます。

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