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2018年3月28日 (水)

支那では、その度に、王と眷属は九類に至るまで粛清され、大量の殺戮が全土に展開されてきた

ーー以下「宮崎正弘ブログ書評」より抜粋編集

石平『なぜ中国は民主化したくてもできないのか』(KADOKAWA)

欧米人が、習近平に対して「人権」問題をほとんど口にしなくなった。

このことが不思議でならなかった。

おそらく欧米人の頭の中では、あからさまな打算が働いているはず。

「人権」を問題にしないことによって、彼らは、チャイナマネー以外の何を得ようとしているのだろうか。

ーー

つまり、欧米人らは、支那には、皇帝が必要だと考え始めたということなのだ。

石平氏は、習近平の「任期無期限」というのが「終身主席体制」であり、これが支那史に連続する「歴史の必然だった」と結論する。

「皇帝独裁の中央集権制」では「官僚への任命権と意思決定権を握る皇帝が絶対的な権力者」となる。

他方、「皇帝には最高権威としての地位も付与される」。

ーー

「支那の伝統思想において、森羅万象・宇宙全体の主はすなわち『天』というものだが、皇帝はまさに『天の子』として『天からの任命=天命』を受け、この地上を治める」のである(p57)。

ーー

次に石平氏は、現代支那に、独裁政治がなにゆえに必要なのかを説く。

支那人は「天下大乱の悲惨さを知り尽くした」。

それゆえ、「天下大乱を避けるための役割を皇帝による統治に期待し、皇帝政治を天下大乱と万民の生活安定の要として守ろうとしているのである」(p93)と。

ーー

なんという皮肉(アイロニー)だろう。

絶対的権力は絶対的に腐敗し、絶対的に破綻する。

支那では、その度に、王と眷属は九類に至るまで粛清され、大量の殺戮が全土に展開されてきた。

すなわち天下大乱が繰り返されたのだった。

ーー

石平氏はつぎのように説明する。

「皇帝による統治によって天下大乱が招かれた結果」、人民は、その大乱を収める絶対権力者・皇帝を求めたのだと。

そして支那では、魯迅が言ったように、「革命、革革命、革革革命」が繰り返されてきたのであると。

ーー

ナルホド、十四億の人民が生み出した、「悪をもって悪を征す」というべき智恵だ。

支那人民が今回新たに作った皇帝・習近平なのだが、支那人民は彼が「天子」ではないことをよく理解している。

となると、経済的破滅がやってくれば、支那人民は、自ら大乱を望むだろう。

そして、ためらうことなく『習近平皇帝』を破滅させるはずなのである。

欧米人はやがて起こるであろう支那大乱に備えているに違いないのである。

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コメント

>縦椅子様 本日もブログ更新有難うございます。
>>石平氏のシナ皇帝論
 シナの皇帝は、その支配する社会の要請に拠って、出来たモノだが、当初の「世に起こる乱を鎮める為」が、却って「乱を起こす原因を創り出し動機」になっている点を指摘し、「習皇帝の誕生は、即ちシナの大乱が近い証拠である」と結論付けられると言う事ですか。 

 私も習近平が終身主席にならざるを得なかったのは、既に、10数回を超える暗殺未遂を数える程、彼の周辺は不穏化しており、最早、江派にも団派にも味方はいない状況ですから、盟友と恃む王岐山を復権させて副主席に仕立てて、自分亡き後も家族の安全を託したのだと思いますね。 

 謂わば「毒を食らわば皿まで」と言う気概wだと思って居ます。 彼が主席の座を降りても安定した状況を創り出すには、彼はあまりにやり過ぎましたからね、団派とのパイプ役でもあった、李克強を解任したのも、孤立している彼の現状を良く表して居ると思いますね。

 普通に考えても、こんな危険な状況が長続きするとは考えにくいので、何れ、足許から崩れる様な事態になって、習終身主席は、文字通り終身で、その任を終えるでしょうね。

 結局、問題は、石平氏が予言している様に、その時に起こるシナの大乱であるのは論を俟たない話です。 最悪、現状のシナが四分五裂して、勢力争いを繰り広げるとすれば、力を持つのは、当然、武力を持った集団でしょうから、7軍区の大きなモノの裡、広東と瀋陽(東北)軍区、或いは、地方の武装警察集団が、腐敗した地方の共産党幹部を倒すでしょうが、人民軍に制圧されて行くでしょうね。 

 東北軍と広東軍の睨み合いになり、江派の息が懸った広東軍が、勝利を収めめますが、外国勢力の干渉もあり、不安定な状態が数十年続くかもしれません。 然し、生産設備や若年・壮年層が戦闘で相当数減りますので、戦いが長引けば、シナの工業生産力は格段に堕ちる可能性が高い、亦、一からやり直しですが、今回は全て自力でやらねばならない可能性もありますねww

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