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2017年9月 3日 (日)

多くの支那人は貧困のまま捨て置かれた

ーー以下「宮崎正弘ブログ、書評」より抜粋編集

阿南友亮『支那はなぜ軍拡を続けるのか』(新潮撰書)

共産党一党独裁体制を採る支那は軍拡に夢中になっているように見える。

また実際の武力行使については、絶対に反撃してこない相手に対してのみなされている。

例えば支那共産党軍は、南沙諸島のフィリピン領を奪って、軍事拠点にしている。

それが世界のメディアに取り上げられることが多い。

しかし、支那では国防予算よりも、治安対策費の方が大きいのである。

つまり支那の軍拡は、「外国に対抗するという役割とともに『国内平定』という役割を果たすことを政権側から期待されて」いるものなのだ。

それは、「国内情勢の不安定性が増せば、必然的に後者の比重が増すことになる」(p27)

ーー

日本メディアは、支那共産党軍は米軍を超える戦力になると予測したり、日支が戦えば、五日間で日本が負けるというような予測をしている。

しかし、これは、支那共産党軍を過大評価しているか、北京にそう書けと指示されているかのどちらかなのである。

ーー

著者の支那共産党軍を見る目はとても冷静であり、平明に説かれているが、公平であり客観性が高く、この書はいわば学術書なのである。

ーー

シリアのアサド政権は自国民に容赦ない暴力を行使し、「シリア国内に地獄絵を出現させ、膨大な数のシリア人が難民となっ」た。

「そこまで逼迫していない」ものの支那も天安門事件では、「民衆の鎮圧に多数の戦車、装甲車、自動小銃が用いられた」。

つまりチベット、ウィグル、南モンゴルへの軍の布陣をみても、国内平定が支那共産党の政治の主題である事実が浮かぶ。

ーー

確かに、支那共産党政府は、「その手駒である共産党(解放)軍や武装警察の増強」に余念が無いように見える。

一部の支那専門家(チャイナウォッチャー)は、それを世界の覇権を求めている証拠だと捉えて、「やがて米国の地位を脅かす超大国に成長するという筋書き(シナリオ)を連想する」。

しかし著者はそれについて、「こうした類の未来予測には違和感を禁じ得ない」とする。

ーー

共産党の人事についても言及がある。

「『改革・開放』路線下の共産党は、GDPをどれだけ上昇させたかという指標を地方幹部の人事査定の際に重視してきた」

「不動産開発は、GDPを押し上げ、幹部を出世させるための道具という側面を持つようになった」(p153)

次々と幽霊屋敷、ゴーストタウンをつくっても平然としているのは、このためである。

ーー

改革開放は共産党軍に副業(サイドビジネス)も開放した。

江沢民時代にはむしろ奨励されたのだった。

ホテル経営から武器輸出まで、最大の軍需産業商社の「保利集団」は鄧小平一族の利権の巣となった。

『開発』という名の下に大事業が幾つも組まれた。

ーー

一例が喧(かまびす)しく言われた『西部開発』だった。

「資金の多くは三峡ダム建設、重慶などの大都市再開発、チベット鉄道などに象徴される大型開発事業(プロジェクト)に投入され」た。

「それらによって日雇い労働者に一時的な現金収入の機会を提供し」たものの、

「もっぱら事業に関与した国有企業と内陸部の地方党委員会の懐を潤した、とみるべきであ」る。

「支那社会における富の偏在の是正に貢献したとは言えない」(p192)

かくして改革開放は一部階級の富の肥大を産んだ。

が、多くの支那人は貧困のまま捨て置かれ、胡錦涛の言った「小康社会」『和偕社会』は実現できなかった。

ーー

それどころか習近平は、「愛国主義による支那民族の復興」が「支那の夢」だという虚言を弄(ろう)するようになったのである。

そしてGDP拡大のため「一帯一路」「AIIB」「BRICS」を登場させたのだった。

本書は最後に支那共産党軍の「実力」を客観的に評価している。

読み応えがあった。

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コメント

共産党とは、本来そんなもので共産党員のみを優遇した欠陥商品である。
平等は、無いのである。自由も無い。
それを礼賛するリベラル左翼は、精神異常者と見た方が良い。
チャイナでは、戦後餓死や何やらで数千万以上が、捨て置かれ死亡している。
それでも人口が多いから、命の軽さは、世界トップである。
彼等が発展できないのは、改善・開発力が無いからで、一旦作ったものを発展させづに永久に作り続ける。
だから部品も同じものばかり作って技術の向上がない。
それを共産主義者は、合理的で効率が良いと考えている。
資本主義は、理想があるから、もっと発展させることを知っている。
チャイナが、資本主義を真似、資本主義国の支援で発展をしたが、自然破壊が著しく本当の意味で文明化出来なかった。
反動としてのリスクを払っていないのである。
目先の金しか考えていない。
それが共産主義の欠陥である。
彼等は、前提に奪うことかはじまっているからである。
屁理屈ばかりで自らの基礎科学、生産をきらう。
どうでも良い思想ですね。
人間、唯心・唯物の両方が無ければ、カタワになるしかない。
そんな道理も解らない共産主義者は、良い見本だ。
憲法9条同様、誰も真似をしたくない。

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