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2017年8月 6日 (日)

既得権益者たちに、きちんと税金を支払わせるようにすれば、その国は豊かになります

ーー以下レコードチャイナ より

米調査機関のGFIは、2015年12月9日付けで、支那から違法に海外へ流出した資金は13年までの10年間で1兆4000億ドル(約170兆5000億円)に達したと発表した。

(グローバル・フィナンシャル・インテグリティーGFI)

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、今年支那から流失した資金は主にオーストラリアのシドニーやカナダのバンクバーなどの不動産市場に流入。

人民元安が続いていることから、資金流出に歯止めがかからないという。

人民元の対ドル相場は9日、11年以来最安値を記録した。

ーー

GFIの報告書によると、流出した1兆4000億ドルのうち、最も多かったのは貿易取引があったかのように見せかけたもの。

北京政府が違法貿易摘発を強めた13年、資産隠しの手段としてデータ改ざんが増加したとみられる。

支那の規定では国民1人が1年間に持ち出せる額は5万ドル(約608万円)以下とされている。

法をくぐり抜けるためあらゆる手段が講じられているとみられる。(翻訳・編集/大宮)

ーー以下「宮崎正弘ブログ」より抜粋編集

バスチアン&フレデリック・オベルメーヤー共著『パナマ文書』

原書『PANAMA PAPER』Oneworldロンドン刊(pp227~228)

「支那富裕層上位100家族の蓄財は少なくとも4500億ドル(50兆円)、一家族45億ドル(5兆円)になる。一方で、3億人の支那人が一日2ドル以下で暮らしている」

習近平の義兄である鄧家貴(姉=橋齋齋の夫)や温家宝夫人と息子の不正蓄財のうち、両家だけで、少なくとも10~40億ドルが英領ヴァージン諸島などを通じて海外に持ち出された。

ヴァージン諸島の登記は代理人の法律事務所や或いは法人組織で行われいるため、実態の調査には時間がかかる。

ブルームバーグやニューヨークタイムズがこうした情報を報じたため、両メディアの北京特派員は延長ヴィザの更新が許可されなかった。

そしてパナマ文書で、これらの情報が事実であったと確認された。

ーー

グローバル・フィナンシャル・インテグリティ(GFI)が出した報告書(2017年4月版)の「発展途上国から不正に流れ出した資金」に拠ると、

2014年に『支那から不正に流れ出した資金』は4兆3063億2600万ドル(473兆円)と見積もられている。

失脚した薄煕来、谷開来夫妻の息子=薄瓜瓜は、ハーバード大学に留学しフェラーリを乗り回していた。

彼は屋内ブール付きの宿泊施設(コンドミニアム)で暮らし、24時間護衛が付いていた。

このどら息子が毎月使ったカネは、父親の年収に該当した。

パナマ文書は報道されて以来、支那の検索エンジンでは検索できなくなっている。

ーー以下「途上国がいつまでも貧しい理由」より抜粋編集

1990年代の初めに、アフリカの産油国アンゴラで、スキャンダルが表に出ます。

当時のアンゴラは内戦になっていて、アンゴラ政府は国際社会から武器禁輸の措置を受けていた。

そのため政府は1992年に、フランスのエルフ・アキテーヌ社の秘密ネットワークに頼り、武器購入を仲介してもらう事にした。

武器はスロバキアの会社から調達することになり、アルカディ・ガイダマックというロシア生まれのユダヤ人がカネを立て替えて、返済はオイルマネーでジュネーブ経由で行われた。

この秘密取引を調査したフランスの判事たちは、「最大で65%のマージン(手数料)が発生していた」との証言を得ました。

この事件は、『アンゴラ・ゲート事件』と呼ばれるようになります。

ーー

ガイダマックは国際指名手配され、モスクワに潜伏した。

彼はイスラエル政界への進出を目指したが、失敗に終わります。

冷戦終結時に、アンゴラはロシアに対して60億ドルの債務を抱えていました。

この債務の再編についても、ガイダマックが仲介します。

その結果1996年に、「債務は15億ドルに減額。ガイダマックの会社であるアバロン社を経由して、オイルマネーで返済する」と決まった。

スイスのUBS銀行が支払いの経由先となったが、スイスの判事が調査に乗り出します。

その結果、『ガイダマック名義の口座への6000万ドルを超える送金、アンゴラの高官たちの口座への数千万ドルの送金、ロシアの新興財閥への5000万ドルの送金』が見つかりました。

これらのカネは、スイス、ルクセンブルク、イスラエル、ドイツ、オランダ、キプロスの
様々な口座に送金されており、ロシアの国庫には入っていなかった。

ーー

要するに、アンゴラの指導者たちがロシア財閥やオフショア仲介者と結託して、莫大なカネを不法に得ていたのです。

こうした話は、その気になればいくらでも挙げられます。

発表された調査結果も、それを物語っている。

ーー

2010年3月に、グローバル・ファイナンシャル・インティグリティが出したレポートでは、こう報告されています。

『1970~2008年の間にアフリカから違法に流出したカネは、控え目に見ても8540億ドルで、1兆8000億ドルに上る可能性もある』

このレポートでは、「アンゴラが1993~2002年の間に失ったのは、46.8億ドルだった」と推定しています。

何十億ドルものカネが、不法にオフショアに消えたのです。

ーー

2008年4月には、マサチューセッツ大学アマースト校が、1970~2004年のアフリカ40ヵ国の資本流出を調査しました。

その結果は、「この35年間で40ヵ国からは、4200億ドルが流出した。利子を含めれば、6070億ドルになる」です。

その40ヵ国の対外債務は、合計で2270億ドルです。

報告書は、「アフリカの対外資産は、債務を大きく上回っている」と書いています。

ーー

要するに、『アフリカの対外資産は一部の富裕層が独占しており、債務は政府を通じて国民が負担している』のです。

それにより、一般の人々は貧困を強いられている。

ーー

1980年代からこの問題を調べてきたジェームズ・ヘンリーは、こう言う。

「この問題の根本原因は、エコノミストの作り話だ。彼らの話は、起きた事の暴力的な面をすべて無視している」

ーー

ヘンリーは、2003年に「The Blood Bankers」を著した。

そこでは、オフショアの銀行のせいで危機に陥る途上国の話しが書かれています。

銀行はまず、途上国に多額のカネを貸し付けます。

そして、その国のエリート達にカネの略奪方法を教え、オフショアへ持ち出す方法を教える。

その後、途上国は債務が返済できなくなるので、銀行はIMFと協力して脅し、外国資本に市場を開放させる。

(そして産業を乗っ取り、事実上の属国にする)

ーー

フィリピンでも、50億ドルの外国からの融資が、富裕層の口座に吸い込まれた。

フィリピンでは今なお、その借金を返済し続けています。

少なくとも36億ドル分は、マルコス大統領とその友人たちが着服した。

ーー

ジェームズ・ヘンリー曰く、

「1970~80年代に、アメリカなどの先進国は、途上国への借款を増大させた。その事が、グローバルなタックスヘイブン・ネットワークの基礎を築いた。

債務の多い国では、借りたカネの半分以上が、1年以内に裏口から国外に出ている。

途上国の公的債務は、その国のエリートたちがタックスヘイブンに貯め込む資産と、ほぼ一致している」と。

ーー

今日の途上国では、所得上位1%の世帯が、個人資産の70~90%を所有しています。

そして、これらの資産の半分以上は、国外のオフショアに置かれている。

ーー

1982年にメキシコのポルティージョ大統領は、議会でこう演説しました。

「この国の多くの富は、プライベート・バンクによって指導された一部のメキシコ人が奪い去ってきた。

それを打破するため、IMFの指示を無視し、銀行を国有化し、為替管理を導入する」と。

だが、銀行・財界・保守派の攻撃により、10日もしないうちに彼は主張を撤回させられた。

ーー

マイケル・ハドソンは、1989年に資産運用会社に採用されて、途上国の国債に投資するソブリン債券ファンドを組成した。

ハドソン曰く、

「当時は、アルゼンチンやブラジルのドル建て国債は、リスクプレミアム(上乗せ金利)が高かった。

45%近い利回りだったんだ。

私が組成したファンドは、オランダ領アンティル諸島で法人化されたのだが、こうした国債を買って、初年度から高い運用成績をあげた。

運用していて気付いたのだが、最大の顧客はその国の政府関係者だった。

彼らは、自国の中央銀行がきちんと債券を償還することを知っていて、このファンドに投資したんだ。

中南米諸国のヤンキー債(リスクの高い債券)を買うのは、外国に口座を持つ現地の財閥だった。

主な受益者は、オフショアに逃げていた自国の資本家だったんだ」と。

ーー

オフショア・システムは、現地の既得権益者(エリート)たちを不法行為にいざなっている。

既得権益者(エリート)たちに、きちんと税金を支払わせるようにすれば、その国は豊かになります。(2015年2月2日に作成)

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