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2017年8月22日 (火)

5%の組織された人間が残り95%を支配する

ーー以下「宮崎正弘ブログ、書評」より抜粋編集

江崎道朗『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(PHP新書)

世界戦2が終わった時、スターリンは共産党幹部を前に世界地図を広げて見せた。

そこには、赤化されたドイツ・中央ヨーロッパ、支那・朝鮮、これから赤化するであろうベトナム、ラオス、カンボジアが赤く塗られて提示されていた。

その地球の大半を覆う赤色に共産党幹部から感嘆の声が上がった。

つまり、世界戦2の勝者はスターリンの率いるソ連だったのだ。

ーー

なぜこんなことに成ってしまったのか。

スターリンは資本主義陣営の日米英を戦わせるという戦略を立てていた。

そして、アメリカ・ルーズベルトも英国・チャーチルも日本・知識人(共産主義者)らもまんまとその戦略に振り回されたのだった。

ーー

例えば米国のウィルソン政権は、人種差別撤廃を掲げる日本を、その人種差別ゆえに日本の主張を拒絶したのだった。

日本の知識人にとっては人種差別撤廃は降ろすことのできない「正義」だった。

つまりアメリカのウィルソン大統領は、「当時の日本のエリート達から見て、憎らしく、迷惑この上なかった」のだ。

そして「レーニンとソ連はむしろ、そのウィルソンを牽制するような存在だった」(p142)。

ーー

ソ連は、世界共産主義者連盟(コミンテルン)を作り、世界に共産革命を起こすための機関(エンジン)として活用することにした。

世界共産主義者連盟を通じて、ソ連は、対日政策として、日本の知識人らを利用して、反米へと駆り立てた。

ソ連は、ウィルソンを牽制するようなメディア工作をすると同時に、日本の知識人(大学教授)らを利用して共産主義を広報・宣伝したのだった。

そしてメディア支配をめざした。

ーー

内部対立により敵のエネルギーを消耗させ、疲労困憊させて戦意を失わしめ、その隙を突いて共産化(支配)することを狙ったのである。

ーー

近衛文麿内閣は優柔不断にみえた。

共産主義者が愛国者を装(よそお)い近衛の戦略を誤らせていたからだった。

近衛自身「二重人格者」に見えた程だった。

近衛内閣の政策研究会「昭和研究会」には、朝日記者の尾崎が、愛国者の仮面をつけて紛れ込んでいた。

そして尾崎は、世界共産主義者連盟の意向に従って、「昭和研究会」の意見を主導した。

尾崎は世界共産主義者連盟の工作員ゾルゲの配下にあった。

ーー

支那では陳独秀が、ソ連から莫大な資金支援を得て1921年に共産党を創立した。

そして、「堺利彦らに対して、旅費を出すから翌年一月にモスクワで開催される極東民族大会へ出席するよう要請した。これに応え、日本から徳田球一らが極東民族大会に出席」した。

ロシア人は日本人に警戒されることを恐れて支那人を介して支配することを選んだ。

「その後に日本共産党が作られることとなった」

「日本共産党は、世界共産主義連盟の指示を受けた支那共産党の指揮下で結成されたのである」(p148)

ーー

戦前の日本帝国陸軍にも世界共産主義者連盟の細胞(工作員)が入り込んでいた。

共産主義によって大学の知性は失われ、共産主義礼讃の思想が猖獗を極めた。

本書は、政府と軍の連携が失われていく背景を多くの例を上げて説明している。

ーー

すなわち日清・日露の勝因は「政治と軍の連携がうまくいった」からだが、大東亜戦争では政治と軍の齟齬が、状況をいっそう悪くした、と(p320)。

ーー

さて読み終えて考えたのは、日本の現状である。

メディアはまるで支那共産党の指令に従うように、「森本・加計問題」で「安倍が悪い」を広報・宣伝し、安倍おろしをしている。

そして世界的な組織犯罪を防止するための国際条約(パレルモ条約)を締結するための国内法である、テロ等準備罪を共謀罪と呼称して反対している。

それに対応する政治家の感覚は鈍く、全体的に戦う保守の力は弱いように見える。

アメリカでも、支那共産党の工作がメディア、政界に対してなされているにもかかわらず、それと戦う人達は少ないように見える。

ーー

レーニンは「5%の組織された人間が残り95%を支配する」と言い、スターリンも毛沢東もこれにならった。

「確信を持った一人の人間は、単に利害関係の実を有する99人に匹敵し得る社会的な力がある」(ジョン・スチュワート・ミル)

こうした危機意識の欠乏こそが次の危機を産むのである。

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コメント

>つまり、世界戦2の勝者はスターリンの率いるソ連だったのだ。

これは、正しいと思います。
ソ連は、大戦の終わったときには東欧を占領地としていたし、東アジアの蒋介石の軍隊は、対日戦に勝利しても余力がなかった。
しかし、毛沢東は対日戦では主として傍観する立場をとっていたから、余力がたっぷりありました。

勿論、毛沢東にとって、西安事件(1936年12月12日)とその後の国共合作が大きかったと思います。

また、日本国内の日本共産党の細胞は、戦後に日本の様々な組織を毒しており、今もその影響は大きく色々なところに残っています。

それはともかくとして、1945年8月9日に日ソ中立条約を一方的に破棄して日本に宣戦布告したソ連(今はロシア)は、今でも信用できない国だと思っています。

書き忘れていました。

現在は、ロシアも支那も経済的には資本主義を名乗りながら、政治的には社会主義を下ろしていない気がします。

そして、支那共産党は、今の世界を孔子学園を通して支配しようと考えているように思います

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