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2017年7月 8日 (土)

共産主義の本質はグローバリズムである

ーー以下「宮崎正弘ブログ、書評」より抜粋編集

福井義高『日本人が知らない最先端の世界史2』(祥伝社)

副題に「覆される14の定説」とある。

世界史2とあるのは世界史1があるからである。

内容は、例えば、
張作霖爆殺事件
ゲルニカ神話
スペイン内戦の実態
ヒトラーへの誤解

などを精密に検証し定説に挑戦している。

国内の論争の枠を超えて、海外の第一級史料をもとに議論を展開している。

この点は新鮮な驚きであった。

ーー

スペイン内戦にはマルロォも、ヘミングウエイも志願兵として参戦している。

これは、当時の左翼や進歩派が、フランコを悪と決めつけていたからだが、それは誤認だった。

なぜそれほどの誤認を犯したのか、評者(宮崎)は、その原因を知りたかった。

その原因についての詳細は買って読んでいただきたい。

著者は、従来的見解を打ち破る説明をしている。

ーー

また張作霖爆殺は、河本大佐自身が証言してきたため、ながらく河本大佐の仕業とされた。

ところが、近年の研究で、ソ連の謀略だったことが実証的に暴露されたのだった。

既に、ユン・チアンはソ連時代の秘密文書を読みこなして『マオ(毛沢東)』(講談社)の中でその事実を暴露している。

また加藤康男は英国の記録庫(アーカイブ)に通って、秘密書類の束の中から証拠書類を見つけ、『謎解き、張作霖爆発事件』(PHP新書)の中で、「ソ連の謀略だった」ことを暴露した。

ーー

ここではネタばれになるので、ソ連の謀略の過程は記さない。

ーー

河本大佐がその実行を『吹聴』していた事について、福井義高氏は次のように指摘されている。

「支援を受けながら関東軍の言いなりにならない張作霖を謀殺することは、非難に値するどころか称賛されるべき『快挙』だった」(本書47p)からである、と。

もし、世界史3の予定があるとすれば、是非、伊藤博文暗殺の背景と真相に挑んでいただきたいと思った。

(安重根が真犯人でなかったことは、いまや常識になっているからだ)

ーー世界史1に関しての書評は以下(抜粋編集)。

福井義高『日本人が知らない最先端の世界史』(祥伝社)

本書の主題は以下の四つである
1、歴史修正主義論争の正体
2、コミンテルンの陰謀説の真偽
3、大衆と知識人
4、中国共産党政権誕生の真実

いずれも古くから論争されてきたものであり、今日に至っても結論を得られていない内容である。

本書は証拠を提示しながら、一つの見方を提供するものであり画期的な労作である。

ーー

福井氏はドイツの論壇にはタブーがあると指摘する。

「ホロコーストの唯一性を前提にすると、ドイツと比較して日本の謝罪が不十分であるというような議論は、涜神行為とすらいえる」

「なぜなら、ホロコーストと日本の通例の戦争犯罪を並べることは、比較を絶するはずの絶対悪を相対化することを意味するからだ」

「連合軍の戦争犯罪や非人道的行為とナチスのユダヤ人迫害を比較し、相対化することはホロコーストを『無害化』するとして、ドイツでは厳しく批判される」

「他の欧州諸国や米国でも同様である」と。

ーー

また共産主義の本質はグローバリズムであるとしている。

(生き残るために)共産主義者は、グローバリズムを、多文化共生主義に変えた。

どういうことか。

「(米国では)多文化主義は、黒人の存在と密接に関連しており、奴隷の子孫に対する白人の贖罪意識がその背景にある」

「一方、欧州では旧ユーゴスラビアを除き、殆ど白人キリスト教徒しかいなかったのに、多文化共生を国民に強制するかのように、欧州各区に政府は、冷戦終結直後から、第三世界とくにイスラム圏からの大量移民受け入れを拡大し、その勢いは止まらないどころか、むしろ加速している」

ーー

福井氏は続ける。

「冷戦後の共産主義『無力化』には冷戦期、ソ連共産主義に宥和的であった多くの欧州知識人の自己保身という現実的動機」が存在する。

その典型が「多文化主義」なるいかがわしい(面妖な)政治運動である。

これは、新時代の化粧を施した、共産主義運動の隠れ蓑なのである。

ポストマルクス主義左翼の知的覇権下の欧州では大量移民受け入れが維持されている。

これに対しては、欧州国民の大多数が反対しているのだ。

「(大量移民受け入れを)維持推進するためには、ヘイトスピーチ規制に名を借りた、国家による言論の統制が不可避なことは容易に理解できる」

「つまり大衆を扇動する新しい道具であり、反多文化主義=ファシズムという分かりやすい図式を提供することになるのである」と。

ーー

そして福井氏は「ソルジェニーツィンを見よ」と言う。

「ソ連圧政に抵抗する自由の闘士として、欧米で英雄視されたソルジェニーツィンは、冷戦が終わると、多文化主義とは真っ向から対立する」

「そのロシア民族主義ゆえ、(ソルジェニーツィンは)逆に欧米知識人の批判の対象となった」

「法律に名を借りて国家権力で異なる歴史認識を圧殺しようという動きはホロコーストに限らない」

例えば、フランスでは、トルコのアルメニア虐殺論争が拡大している。

「国策としてのジェノサイドを主張するアルメニアに対して、戦時中の軍事的必要性に基づく強制移住の過程にともなう不祥事というのがトルコの立場である」

しかし、歴史論争として、これらは修正主義の名において国際主義者、左翼ジャーナリズムから激しく糾弾されるのだ。

ーー

これがおそらく、いかがわしい(面妖な)イズム「多文化主義」の本質なのだろう。

その一方で現実の政治は、トランプが米国に出現し、英国はEUから離脱する。

現実世界は、共産主義者の意に反して反グローバリズム、そして反「多文化主義」へと流れを変えたようなのだ。

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コメント

縦椅子さま

いつも素晴らしいブログを掲載していただき、ありがとうございます。
 かって、ソルジェニーツィンが大いにもてはやされていたのに、
急に話題にのらなくなったのを、不思議に思っていたのですが、
以下のような理由があったのですね。やっと理解できました。---
「ソ連圧政に抵抗する自由の闘士として、欧米で英雄視されたソルジェニーツィンは、冷戦が終わると、多文化主義とは真っ向から対立する」

「そのロシア民族主義ゆえ、(ソルジェニーツィンは)逆に欧米知識人の批判の対象となった」

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