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2017年6月17日 (土)

この本を読めば、現代支那の現在の権力状況が手に取るようにわかる

ーー以下「宮崎正弘ブログ、書評」より抜粋編集

福島香織『米中の危険なゲームが始まった』(ビジネス社)

表紙は、麻雀の卓をトランプ、習近平、プーチン、そして安倍晋三の四人が囲んでいる。

この漫画は日本で活躍し米国へ亡命した辣椒が描いた。

習近平が見せつける『金正恩』牌に、トランプはにんまり、プーチンは横目、安倍首相は脂汗をかいている。

これは、『ゲーム』という題を示唆したものだ。

ーー

しかし副題は「赤い帝国 支那崩壊の方程式」とある。

この本を読めば、現代支那の権力の現状が手に取るようにわかる。

その権力の現状は、日本メディアの分析とは、まったく異なっている。

ーー

既に『朋友』とされた王岐山は、習近平との共闘関係から大きく距離を置いた。

王岐山との「仲良しクラブ」は事実上、空中分解している。

ーー

曾慶紅はいうまでもなく江沢民の懐刀、国家副主席だった。

習近平を総書記に押し上げたのは曾慶紅だった。

曾慶紅が党内および長老たちに根回しをしたのだ。

習近平は、いまや恩人の曾慶紅を敵視し、曾や江沢民人脈を汚職追放と称して、次々と失脚させた。

裏切られた曾慶紅が、静かに、そして陰湿に、だが着実に党内の根回しに動いている。

裏切られた怨念が次の復讐への執念を生むわけだ。

ーー

しかし、習の行為は特別驚くに値しない。
それが支那の伝統ではないか。

ーー

曾慶紅の復讐戦は任志強事件、郭文貴事件、そして令完成事件に飛び火した。

防御策を講じる習近平は江沢民派の金庫番だった肖健華を香港から拉致拘束した。

そういえば、胡錦濤も江沢民も、ときどき公衆の面前に姿を現し、政治的演出をしている。

習への牽制と露骨な嫌がらせである。

ーー

それに習近平は、独りぼっちであり、裸の王様でしかない。

かれのために死ぬ同士が不在なのだ。

第十九回大会を無事に乗り切るには、強引な指導力で派閥を糾合する必要がある。

が、すでに習には、その求心力がない。

暴力装置を党内に持たず、したがって習には強い味方がおらず、友達も同士もいない。

王琥寧も栗戦書も劉鶴も、習から距離を置き始めている。

ーー

さらには太子党の、強い兄貴分だった劉源が去り、軍部は習の茶坊主たちの異様出世状況を見て、不満が爆発している。

これを抑える政治力は、すでに習近平にはない。

すると今後の支那はいったいどうなるのか。

ーー

福島さんは、いくつかの起こりうる可能性を提示している。

なかにはフルシチョフ的失脚もある。

あるいは全党融和を図らざるを得なくなり、李源潮、王洋、胡春華、孫政才ら共青団を大量に政治局常務委員に登用せざるを得なくなると見立てる。

習が、自身を党の核心だと誤見していれば、戦争に打って出るしか生き残る手立てはないと指摘する。

これらは、福島さんが支那国内に直接出掛け、直接に聞きだした情報に裏打ちされている。

記録されている情報の質と量は、群書を圧倒している。

福島さんの力作である。

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