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2017年3月29日 (水)

懐かしい人、懐かしい街並み、懐かしい時代

ーー以下「鈴木傾城ブログ」より抜粋編集

子供の頃の事を思うと、毎日がとても楽しかったことが思い出されて陶酔(うっとり)してしまう。

この感覚は、だれもが、いつでも、味わう事が出来る。

しかしこんな過去については、振り返ってはいけない、と言われている。

「今を生きる力が削がれるし、未来に進めないから」と。

ーー

本当はそうではない。

過去にのめり込んで、戻って来れなくなる人がいるからだ。

なぜ、戻って来られないのか。

その理由は、多くの人にとって「過去の自分は若く、その思い出は甘美」だからだ。

中には、思い出すだけで、恐怖に駆られる人も居るだろう。

しかし、そんな人であっても、やがて嫌なことが記憶から抜け落ちていくものだ。

そして、楽しい良い想い出だけが残って、過去を懐かしむことができるようになると言われている。

ーー

脳が、生き残るために、記憶を「いじる」からである。

その生き残るための機能が破壊されてしまうと廃人になってしまう。

だから普通、人は、子供の頃や若かった頃のことを安心して思い出すことができる。

そして、懐かしい気持ちと共に幸福感に包まれる。

ーー

故郷(ふるさと)の町や家の佇(たたず)まいを目にすると、突然懐かしさにとらわれる。

この郷土への深い思い、愛着こそが、我々から快楽を引き出す。

何気ない街並みが、若く元気だったころの自分をいきいきと鮮やかに蘇らせてくれる。

その青春の「うら寂しい黄昏(たそがれ)」時を、友人が「食事をしに帰っていく」姿を。

そこには、今では味わうことが出来なくなった感覚があり、うっとりとしてしまう。

甘くて、優しくて、懐かしい。

深く潜り込んで行けば行くほど心の中に幸福感が広がる。

想い出が脳を覆い尽くして、全身に快楽物質が満ち満ちてくる。

ーー

つまり、我々の脳には、「なつかしむ」という機能があり、それが快楽を引き出すようにできているのである。

快感をもたらす麻薬は、脳の快楽中枢(アレア10)を刺激すると言われている。

しかし、それはもともとアレア10を刺激する物質が人体に備わっていることを示している。

恐らく「なつかしむ」行為は、そんな物質を放出(分泌)するのだろう。

ーー

「なつかしむ」行為は、誰にでもできる、というのも人には誰でも過去があるからだ。

忘れられない人や風景や場面がある。

そこに若かった自分がいて、大切だった音楽や、映画や、小説が、埋まっている。

思い出の中では、好きだった人も、そのままそこにいてくれる。

その人は、自分が想い出すことを待っていたのかもしれない。

ーー

あのときに感動したものが、そっくりそのまま「なつかしむ」中には残っている。

大人になる過程で失ったものもそこにある。

そんなものが次々と記憶の中から引き出すことができる。

ーー

多忙は、「なつかしむ」という快楽を味わう時間を奪う。

「忙しいとは心を亡くすことだ」

我々は、今を生きようとして、多忙を装い、過去を振り返らないようにしている。

しかし本当は、「なつかしむ」時間はある(テレビを見る)のだが、そうしようとはしない。

「なつかしむ」ことを拒絶し、ただ時代に流されている。

なぜなら、「なつかしむ」行為は、抜け出せなくなるほどに、甘美であるからである。

しかし私たちは、時には目を閉じて「なつかしむ」ことも、許されているはずなのだ。

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コメント

縦椅子さま
 たよりない記憶をもとに「ふるさと」を再唱します。

 ふるさと

 うさぎおいし かのやま
 こぶなつりし かのかわ
 ゆめはいまも めぐりて 
 わすれがたき ふるさと
 
 いかにいます ちちはは
 つつがなきや ともがき
 あめにかぜに つけても
 おもいいづる ふるさと

 こころざしを はたして
 いつのひにか かえらん
 やまはあおき ふるさと
 みずはきよき ふるさと
 

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