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2017年1月29日 (日)

1960年代の中間層が豊な時代の米国に戻そうというのだから、彼の意味が分る人間は少ないと思う

ーー以下「yuyuuブログ」より抜粋編集

トランプの就任演説は、オバマの演説に比べて爆発的な拍手ではなく、控えめである。

1960年代の中間層が豊な時代の米国に戻そうというのだから、彼の意味が分る人が少ないのだろう。

米国は、1980年代に大規模な規制緩和をして、それで中間層が崩壊した。

米国では富裕層、中間層、貧民層、移民層とそれぞれ居住地が違う。

それで当時、中間層が居住する町で車に乗っていたら、交差点で急に2人の白人が駆け寄ってきて「いくらか金を呉れないか」と言った。

強烈に覚えているのは、彼らの服装が悪くなかったことと、表情も真剣だったことだ。急に金が入らなくなり困っている事は明らかだった。

ーー

60年代のテレビドラマ「パパは何でも知っている」の幸福な家族が、規制緩和により一夜にして失業者になり、やがてパパはマグドナルドでバイトを始め、ママもパートで働くようになる。

そして米国は、1995年、北米自由貿易協定(NAFTA)を締結している。

以来米国の中小企業の経営者らは、工場を閉鎖して、メキシコに工場を建てるようになった。

米国の友人は、悲しい顔で「祖父の代からやっている工場を閉鎖したくは無いが、メキシコと米国では人件費が違い過ぎる。同業者は既に移転して、えらく安い価格で商品を送り込んでくる(輸入)。もう、行くしかないんだよ」と告げた。

工場の労働者は職を失うことになる。

工場長(マネージャー)は「社長は行ってくれというが、俺と家族は行きたくないよ。だから辞める」と。

ーー

そして、クリントンが日本に相談無く(ジャパン・パッシング)北京に行ってからは、さらなる悪夢が続く。

日用品から衣料品まで全て支那製になり、米国の製造業は衰退の一途となったのだ。

一部のグローバル企業は「お化けのように」巨大化したが、米国の国民は置いておかれた。

ーー

この国民の不満のガス抜きにクリントンは日本叩きを始めた。

しかし、USTRが調査会社を使って「日本への不満」を作文した日本への要求項目はピンボケばかり。

米国出張中に「お前らは、こんな事を要求しているが、正気か?」「初めて聞いた、米国がそんな事を要求するわけ無いだろう」「そうだよな」てな話になるばかり。

こうした流れの中で、今回の就任演説があるのです。

ーー

グローバル企業より国民が主人公。

そして、金だけある・お化けのようなグローバル企業より、仕事の出来る中小企業の時代にしなければなりません。

米国は石炭も天然ガスも豊富、既に世界最大の石油資源産出国である。エネルギー価格の低さは人件費の高さを補う可能性がある。

米国への製造業の回帰は、すでに数年前から続いている。

ーー以下翻訳直次郎

We must protect our borders from the ravages of other countries making our products,
stealing our companies and destroying our jobs. Protection will lead to great prosperity and strength. I will fight for you with every breath in my body and I will never ever let you down.

政府が国境を築き、他国の破壊から守らなければ、生産力が破壊され、産業は空洞化し、国民は失業する。国内企業の保護こそが繁栄と強国をもたらす。私は皆さん方のために全身全霊で戦う。そして私はもう二度と皆さん方を不幸にはしない。

We will seek friendship and goodwill with the nations of the world – but we do so with the understanding that it is the right of all nations to put their own interests first. We do not seek to impose our way of life on anyone, but rather to let it shine as an example for everyone to follow.

政府は諸外国に友好と善意をもとめるが、諸外国の国民も自分たちの利益を第一に置くことが正しいと理解している。(それは米国にとっては友好でも善意でもなくなる可能性を秘めている)米国政府はこの方法を誰かに押し付けようとはしない。むしろそれを全ての人がやりたくなるようなものにしたい。

ーー

この言葉に一番、痺れました。
簡単な英語であるが、知性が溢れている。

貿易というものは自由であることが無条件に正しいのか。私はいつも、無条件に正しいわけはないと思っていた。

全ての国の政府は、自分の国民の利益を一番に置く事が許される。それが前提なのである。

貿易というのは、それぞれの国が地理的、文化的な要因で持つ「足りない部分」を補い合うものである。

決して他国の産業を崩壊させたり、国民を失業させてはならないのです。

・・・しかし、残念ながら、これは難しい課題ですので、今後、どのようになるかは予断を許さないと思います。

「私達は自分のやり方を他国に強要しない」と続けているのは、微妙に面白い。

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